INTERVIEW
THE WORD ALIVE
2010.09.07UPDATE
2010年09月号掲載
Member:Tyler“Telle”Smith(Vo)
Interviewer:MAY-E Translator : TSUKASA & 川崎たみ子
-デビュー・アルバム『Deceiver』の完成おめでとうございます。結成時のメンバーにはCraig Mabbitt(ESCAPE THE FATE、ex BLESS THE FALL)がいましたが、ここまでの道のりは決して短くはなかったと思います。これまでにどんな苦労がありましたか?
これまで俺たちとCraigが何年も一緒に活動してきたと勘違いしてる人が多いんだけど、実は2008年の4月からだから、2年と少ししか一緒に活動していなかったんだ。そして、2009年7月21日にリリースされた俺たちのデビューEP『Empire』の発売以降、俺たちは今現在のポジションに一気に上り詰めた。ありがたいことに俺たちには、素晴らしいレーベルやマネジメント・チーム、そしてブッキング・エージェントと、俺たちが活動していく上でこの上ない最高な環境があるんだ。『Deceiver』の制作において一番大変だったことは、作詞の作業かな。なぜなら俺たちは『Empire』のプロモーション・ツアーにすごく長い期間出ていたから、今作の制作をツアー中にやらなければいけなかったんだよ。それが逆に良かったのか、いいアルバムを完成させることができたから、俺は本当に満足しているし、嬉しいんだ。
-『Deceiver』は本当に素晴らしいメタル・アルバムで、大変気に入っております。メンバー皆さんもこの仕上がりに大きな手応えを感じていると思いますが、いかがでしょうか。
ありがとう!そう言ってもらえて嬉しいよ!『Deceiver』の仕上がりにはメンバー全員が本当に満足しているし、すごくスペシャルなものができたと思っている。だから、このアルバムを誇りに思っているんだ。早くリリースして、ファンのみんなの反応を見たいよ!
-ドラム、ベース、ギターがとてもテクニカルで、ヴォーカルにも安定感があって、ヘヴィーながらもドラマティックな世界観が渦巻いていますね。アルバム全体を通してのコンセプトなどはあるのでしょうか?
このアルバムのテーマを一つ挙げろと言われたら、"人生における、騙しの行為や欺きの行為を乗り越えること"だよ。アルバム収録曲では、様々な形の"欺き"に着目してるんだ。「The Wretched」では友人による裏切り、「We Know Who You Are」では裏表の激しい人、「2012」では比喩的な意味で"自分の人生を、命を奪っていった人間"について歌っているんだ。これらの楽曲は、バンドのメンバーや俺自身がバンド活動の開始以降に経験した、実際の体験を元に作ったんだよ。
-何か意味がありげなアートワークですが、アルバムの内容とどうリンクしているのでしょうか?
表に描かれている男性は、世間にはとてもクリーンで尊敬に値する人間だと見なされている男性なんだけど、彼が付けている仮面が彼のダーク・サイドを表しているんだよ。一言で言うと、彼は"欺きの象徴"、つまりは"詐欺師"なんだ。
-USインディ・ロックシーンの中でも、あなた方の演奏力は群を抜いていると思います。Tyler"Telle"Smithは元GREELEY ESTATESで活動していましたが、Zack Hansen、Tony Pizzuti、Nick Urlacher、Dusty Riach、Justin Salinasはそれまでどんな活動をしていたのですか?
メンバーの全員がバンド経験者だからね。TonyとZackは昔、CALLING OF SYRENSっていうアリゾナで大きな成功を収めたバンドに属していたんだ。Justinは以前、INKED IN BLOODやMY CHILDREN MYBRIDE、CATHERINE AND SCARS OF TOMORROWなどとツアーをしたことがあるんだ。DustyとNickは、同じくアリゾナのローカル・バンドで活動していたのさ。
-メンバー皆さんがそれぞれに尊敬しているプレイヤーを教えてください。
俺たちにはそれぞれ、尊敬しているプレイヤーがいるよ。それは本当に様々で、LED ZEPPELINから、BRAND NEW、THURSDAYからTHE USED、そしてAUGUST BURNS REDやPINK FLOYDなど、挙げきれないくらいたくさんいるんだ。俺たちは全ての音楽に感謝しているし、それらの音楽のおかげで、今日の俺たちがいると思っている。