DISC REVIEW
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9月22日の無観客ライヴ"COMINATCHA!! TOUR FINAL LIVE VIEWING ZOZO MARINE STADIUM"で告知され、サプライズ・リリースされた2ndミニ・アルバム。まずは冒頭2曲「Call」、「LIFE」の1分台の楽曲が続く流れに圧倒される。抑え切れない衝動が爆発したライヴさながらの熱情と気迫に、バンドの現在の心情が濃厚に刻まれているよう。そして、先行配信した「春を待って」、「Milk」も作品の中でまた一段と映えているし、無観客ライヴでも初披露した表題曲は言葉の響きがクセになる中毒曲と言えるだろう。他に彼ららしいセクシー・ソング「枯れない薔薇」にニヤリとさせられ、アコギを効果的に用いて起伏激しい展開で聴かせる「Faker」など、濃密な感情を凝縮した全9曲入り作。未だコロナ禍で先行きが不透明な時代だが、だからこそ、彼らは音楽でファンと深く繋がれるアイテムを提供したかったに違いない。 荒金 良介