DISC REVIEW
-
ライヴハウス・シーンではすでに人気上昇中という3人組が結成から4年(現在のラインナップは2012年12月~)、ついに全国流通第1弾となるミニ・アルバムを完成させた。期待の3人組をデビューさせるPIZZA OF DEATHがマネージメント契約も結んだというところからもそのポテンシャルが窺えるだろう。メロコア/スカパンク/ハードコアが渾然一体となったサウンドもさることながら、彼らの存在を際立たせているのは、日本語にこだわった歌詞を無理なく乗せたメロディだ。ノスタルジーとキャッチーさが入り混じりながら、曲によってはJ-POP風にもなる(でも、クサくない)歌メロをエネルギッシュな演奏とともに歌い上げるこのWANIMA。パンク・ファンに止まらない幅広いリスナーにアピールしそうだ。 山口 智男