DISC REVIEW
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2003年の衝撃的なデビューから早16年、直球タイトルの最新作を引っ提げて、DRAGONFORCEが帰ってきた。通算で8枚目となる本作は、長年活動を共にしたVadim Pruzhanov(Key)脱退後、初となる作品。肝心の内容だが、初期を彷彿させる激速のナンバー以外にも、いくつかのミドル・テンポの曲もメロディックで味わい深い出来栄えだ。ゲスト・キーボーディストとしてEPICAのCoen Janssenを迎え、彼が持ち込んだと思われるバグパイプの導入などの新機軸もあり、エピック色が若干増した印象も。Celine Dionの名曲カバーは、ご愛嬌といったところ。タイトル通りの"エクストリーム"さを求める向きには、やや物足りなさを感じるかもしれない。 井上 光一