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INTERVIEW

DRAGONFORCE

2014.08.13UPDATE

2014年08月号掲載

DRAGONFORCE

Member:Sam Totman (Gt) Herman Li (Gt)

Interviewer:米沢 彰

-『Maximum Overload』のリリースおめでとうございます!アルバムが完成しての率直な感想を教えてください。

Sam(以下S):とてもハッピーだよ。いつも作品が完成したら、その結果には満足しているよ。1stアルバムの時だけは、まだもっといろいろできたなとか考えることも多かったけどね。

Herman(以下H):ハッピーになれなかったら絶対にリリースはしないよ。マネージャ-に何て言われようともね。

-前作ではヴォーカル、今作ではドラムの交代を乗り越えてのリリースとなりましたね。いずれもレコーディングの面で大変だったのではないかと思いますが、お2人にとって今回の交代劇はどのようなインパクトがありましたか?

S:実際はレコーディングは前のドラマーのDaveが叩いてたんだ。その後にドラマーが交代することになったんだ。

H:(Wikipediaのメンバー・ヒストリーを見ながら)ここに載っている中でもう覚えてない人もいるなぁ(笑)。

一同:(笑)

H:あと、ここに載ってる最初のドラマーは確か最初のリハーサルに来て合わせたんだけど、"俺には無理だ"って言って去っていっただけの友人なんだ。

-そんな人まで載ってるなんて(笑)。

一同:(笑)

-新たに加入したドラマーの名前(Gee)の読みは"ギー"で合ってますか?

S:いや、"ジー"だよ。ルイージの省略で"ジー"なんだ。

-"ルイージ"なんですね。Gee のことを検索していると2011年にGee自身がアップしたドラムの完コピ動画が見つかったのですが、Gee自身が熱心なDRAGONFORCEのファンだったのでしょうか? Geeが加入に至った経緯を教えてください。

H:Daveが続けるかどうか迷ってるってのは感じていたんだ。家族ともっと過ごしたいとか、あまりツアーには出たくないって思っているみたいだった。そして、Samともドラマーをどうするか話し始めたんだ。

S:Geeはどこだったか、俺たちのライヴに来てくれてたんだ。

H:あれはミラノだったんじゃないかな。

S:そうかも。その前に、インターネットでGeeのプレイを見ていて"オーマイガッ!なんて奴だ!"って話していたんだ。俺たちの速い曲をここまで完璧に叩けるのなら、もし次があったらこいつに頼もうって話もしていたから、今回声をかけたんだ。

-イタリア出身のGeeが加入して、これで相当にインターナショナルなバンドになったものと思いますが、実際それぞれ国籍はどちらでしたっけ?

H:その前に、この表(Wikipediaのメンバー・ヒストリー)には1人抜けちゃってるね。黙ってよう(笑)。

一同:(笑)

S:そうしよう。

H:あ!もう1人抜けてるな(笑)。

一同:(笑)

H:俺は香港の出身だよ。そして皆はまた色々なんだ。

S:俺はイギリスで生まれたんだけど、4歳からはニュージーランドで育ったんだ。その後、1996年に戻ってきた。それまではニュージーランド人と言った方がいい感じだったけど、今は完全にイギリス人の感覚を持ってると思う。そして、Vadim(Key)はウクライナの出身で、Frédéric(Ba)はフランスの出身、Marc(Vo)は生まれも育ちもイングランドの生粋のイングランド人で、今回加入したGee(Dr)はイタリアだね。

-すごいインターナショナルですよね。

H:俺たちがカバーできる言語は相当なもんだよ(笑)。

-海外での活動となると色々大変そうですね。

H:EUは随分楽だから、気にならないね。

-いきなり1曲目のイントロのリフからちょっと驚きました。スピード・メタルのノリに加えてメロデスに近いリフだと感じたのですが、このリフはどちらが考えたものなのですか?

S:実はベースのFrédéricが考えたリフなんだ。今まではほぼ俺がリフを作ってたんだけど、この曲はFrédéricが作ったから違う雰囲気を感じるんじゃないかな。

-全体を通しても、DRAGONFORCEらしさは活かしながらも、曲によっては新しいアプローチを取り入れているような印象を受けましたが、今作の制作に当たってこれまでと変えたところや変えようと意識した部分はあったのでしょうか?

S:俺たちは俺たちにできるベストの曲をやろうとしているだけなんだ。

H:自然に出てくる進化だね。

S:アルバムごとに違うことをやろうと考えているわけではなくて、自然に出てくる曲を作ろうとしている。ただ、同じことを繰り返したくないとは思っているから、リフを思いついた時に、これまでとは違うなと感じたリフを大事にしてきたということはあるかもしれないね。でも、大きくスタイルを変えようとは思ってはいなかったんだ。