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INTERVIEW

DRAGONFORCE

2014.08.13UPDATE

2014年08月号掲載

DRAGONFORCE

Member:Sam Totman (Gt) Herman Li (Gt)

Interviewer:米沢 彰

-前作ではギター・ソロがやや短めになりましたが、今作ではツインでの掛け合いなどギター・ソロが充実した印象が強いのです。この辺りは前作から意識して変えたり、ツアーの中で何かが変わってきたりしたということなのでしょうか?

S:それまでのアルバムではいつも5つとか6つとかの多くのソロを入れていて、それはそれで個人的にも楽しかったし満足していたんだけど、最近は少ないソロでも十分に楽しめるようになってきてたんだ。だから、1つや2つのソロでも十分だって感じるようになってきていた。

H:今まで、いっぱいソロを入れていった中で、例えば4つソロを入れたら、4つ目のソロはあまり気にされなくなってしまうと思うこともあったね。

S:前までは全ての曲に少なくとも4つのソロを入れるように考えて作曲していて、それがベストだったし、そういうルールを10年前の当初から考えていたんだ。俺たちもプロセスを重ねて変わってきた。ルールに縛られないで、自由に思うようにソロを入れるようにしたんだ。

H:今作では、この曲は4ソロ、この曲は2ソロ、この曲は6ソロって具合に、それぞれのソロの数が違うんだよ。

S:今回は曲によって本当に合う数を入れていったんだ。だから、曲によってたくさん入っていたり、少なかったりするんだ。あと、今回はソロのパートだけに限らず、ヴォーカルが入っているセクションでもその裏にいろいろなプレイを入れているよ。

-Track.5「Symphony Of The Night」でのチェンバロの導入は斬新で面白いですね。どういったきっかけでチェンバロを使おうと思ったのですか?

H:それもFrédéricのアイディアなんだ。"Castlevania(邦題:悪魔城ドラキュラ)"っていうゲームにインスパイアされて作った曲だよ。"Castlevania"って知らない?

S:ドラキュラが出てくる日本のゲームだよ。

H:"Castlevania"シリーズの"Castlevania:Symphony Of The Night(邦題:悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲)"からインスパイアされているんだ。

S:Frédéricがアイディアを出した時に、日本のゲームからインスパイアされたのはもちろんだけど、日本のメタル・バンドたちや日本のオーディエンスを意識して作ろうって話も出たんだ。

-今作では1曲の中でテンポが大きく変わる曲が多く"DRAGONFORCE=ハイ・スピードの展開"というイメージを完全に覆しにかかっている作品だと感じました。ご自身では実際のところそういった見方には賛成しますか?

S:確かにそう見えるかもね。さっきも言った通り、やりたいことをやるようにしているんだけど、これまでの5枚はとにかく速い曲が好きだったからね。今は前と違ったことをやることに楽しさを覚えているけど、アルバムの中にはしっかりと速い曲も入っているから、今までのファンには心配しないでほしいな。

H:そう感じるのは自然だと思うよ。今までの考え方で曲を作っていないんだ。結成当初のルールは、ミッド・テンポの曲はやらない、カバーはやらない、プロデューサーを入れないってものだったんだけど、今作ではルールを全て破ったからね。

-作品を重ねるごとに、トラディショナルなスピード・メタルから、よりモダンなサウンドを目指しているような印象もあるのですが、ご自身では意識されていますか?

H:アルバムを作るごとに色々と新しくなってはいるんだけど、ミックスの方法などプロダクションの面で言うと、今作はこれまでとは確かに違っていて、モダンになっているんじゃないかなと思う。これまでのアルバムはプログレ・メタル的なミックスになっていたからね。リフを特に重視していた今回の曲に今回のプロダクションは合っていたと思う。

-バンドの中での立場やリーダーという肩書きは忘れて、純粋なギタリストとしてお2人が思う今作の1番の聴きどころをそれぞれ教えてください。

S:うーん......。Track.10「Ring Of Fire」が1番かな。この曲はギター・プレイが最高なんだ。俺のプレイはもちろんだけど、Hermanのギター・プレイも含めてね(笑)。

一同:(笑)

S:Hermanがやっていることもリスペクトできるし、2人のソロ・パートが素晴らしいんだ。

H:Samがやってることも面白いんだ。Track.8「Extraction Zone」では歌の合間で"ドンキー・コング"の音を取り入れたフレーズを入れたりしてるんだ。俺個人としてはTrack.6「The Sun Is Dead」の自分のソロがこれまでにない、フュージョンっぽいフレーズで気に入ってるんだ。

-LOUD PARK 14への出演も決まりましたね。前回は2012年に出演されましたが、その時のことは覚えていますか?

H:LOUD PARKは日本でやった中で最高のショウだったよ。

S:そうだね、最高のショウだった。大型フェスはリハーサルができなくて、終わった後にイマイチだったなと思うこともあるんだけど、あの時は本当にベストのショウができたと思っているよ。オーディエンスも素晴らしくて、本当に満足していたんだ。

-最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

S:これはいつも言ってるけど、本音なんで信じてほしい。俺たちのファンでいてくれてありがとう!みんなからのサポートに感謝しているよ。こうしていろんな素晴らしい経験ができるのはみんなのおかげさ!

H:LOUD PARKで会おう!次に会うときはもっと良いライヴができると思う。日本に来る度にどんどん良いライヴができるようになっているんだ。以前に俺たちを見て気に入ってくれたみんなにはもっと良いライヴを見せられると思うからぜひ来てほしいな!

S:みんなアルバムを買って聴いてくれよ!