DISC REVIEW
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今やプログレッシヴ・デス・メタルを代表する存在となったBETWEEN THE BURIED AND MEによる"Sumerian Records"移籍第1弾作品。"Automata(機械人形)"をテーマにした2部作の前編に当たる今作『AutomataI』は、前作での70年代プログレ・ロック回帰的アプローチから一転、初期のヘヴィネスとアグレッションが復活。「Yellow Eyes」では変幻自在のテクニカルなプレイが光り、クライマックスで待ち受ける「Blot」ではエモーショナルなヴォーカル・ラインとギター・フレーズの融合に"これぞBTBAM!"なカタルシスを存分に味わえる。トータル35分と(彼らにしては)コンパクトにまとまっており、BTBAMに対してどこかとっつきにくさを感じていた人にこそオススメしたい作品だ。 菅谷 透