DISC REVIEW
-
プログレッシヴ・メタルの開拓者BETWEEN THE BURIED AND MEの7枚目となるニュー・アルバム。タイトルにも表れている通り、昨年リリースしたEP『The Parallax: Hypersleep Dialogues』から続く物語を継承するコンセプト・アルバムとなっている。彼ららしいインテリジェンスとテクニカルな演奏に加え、バンジョーやマンドリン、シタールにサックス、フルートまで取り込み多彩なサウンドを詰め込んだ70分以上の大作に仕上がっている。今作も超絶テクは健在であり、多彩な曲展開はもはや理不尽なレベルにまで達した新たなるカオスの境地と言える作品。カオティックなサウンドを極め続ける彼らのサウンドは、もはや中毒性すら備え始めたのではないか。ジャンキーたちは一刻も早くこのサウンドを摂取すべきだろう。 米沢 彰