DISC REVIEW
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元SERPENTの頭脳Keija(Dr/Key)率いるメロデス・バンド Veiled in Scarletが、今年4月リリースの2ndアルバム『Reborn』からわずか半年ほどでミニ・アルバムを完成させた。前ヴォーカル脱退を受け、ツアーなどを共に回ったShinをサポート・ヴォーカルに迎え制作された今作は、史上最強の出来栄えと言っても過言ではないTrack.1で幕を開ける。強靭なシャウトとブラストビートの導入から、ダンサブルなシンセとクラシカルなギターが華麗に舞う疾走パートなど、今までの鬱憤を晴らすかのようなこの曲を冒頭に持ってくることにより、作品全体のVeiled色を一段と強めた印象だ。相変わらずの北欧節が随所で垣間見えつつもコンパクトにその魅力を詰め込んだ様々な顔を見せる5曲で、Veiledの新たな一手を強烈にアピールした1枚に仕上がった。 今谷 重治