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INTERVIEW

Veiled in Scarlet

2016.12.20UPDATE

2016年12月号掲載

Veiled in Scarlet

Member:Keija(Dr/Key) Izo(Gt) Satoshi(Ba) Shin(Guest Vo)

Interviewer:今谷 重治

-今年4月に2ndアルバム『Reborn』をリリースしたVeiled in Scarlet(以下:Veiled)は、5月に吉祥寺CRESCENDOでレコ発ワンマンを開催しました。そこでのオーディエンスの反応など手応えはいかがでしたか?

Keija:初ワンマンだったんですけど、手応えがあったので嬉しかったですね。でもその時点で前ヴォーカルの脱退の話があったので......まぁ、気持ち的には折れてなかったというか――

Izo:そのときはまだ脱退が決まってたわけではないんですけど。喉の不調があったので、それで急遽出れなくなって――

Keija:大変なタイミングでしたね、かなり。

Izo:ゲスト・ヴォーカルのふたり(DeGraceKiske、元SERPENTのKen)も頑張ってくれたので、盛り上がったライヴだったんじゃないかと。

-その前ヴォーカルのMiKuさんが8月に脱退されましたが、何があったのでしょうか?

Keija:そのワンマンのときは、まぁ様子を見ようかってなったんですが、そのあと本人の方から無理だということで。僕らもしょうがないかと。

-それで今回、ツアーでの代打として声を掛けられたのが今作『Lament』のヴォーカルを務めるShinさんだったと。

Shin:以前出したシングル(2015年リリースの『The Underworld』)で歌わせてもらっていて、その繋がりで声を掛けていただいたんですけど。僕もちょうどバンドをやりたいなと思っていたので、ぜひやらせてくださいということで。

-実際にツアーを回られてどうでしたか?

Shin:名古屋、大阪、東京と3公演回ったんですけど、オーディエンスの反応も結構良くて、僕的にはイケてるかなと(笑)。最初の名古屋は様子見な感じはあったんですけど、続けてやっていくうちにこのバンドにも馴染んだかなと思います。かなりいい感じのライヴができたなと。

-メンバーのみなさんはいかがでしたか?

Keija:いやもう満足してます。

Izo:今のところイメージに一番合ってるヴォーカル・スタイルかなと思っていて。それがオーディエンスの反応に繋がったんじゃないかなと。

-オフィシャル・サイトではヴォーカルの募集がスタートしていましたが、結果的には今作をShinさんと制作されています。

Keija:イメージに合う人が他にいなかったのと、その中で考えてもShinが一番良かったんです。

-Shinさんはツアーでのサポートから一気にミニ・アルバムの制作まで関わることになったわけですが、Veiledの正式メンバーではないんですよね?

Keija:そうですね。今作のツアーを通してやってみてっていう感じですかね。

Izo:ギターのSyoも仕方ないとは言え11月に脱退となりまして、結局(オリジナル・メンバーとしては)Keijaだけが今残っている状態なので。ヴォーカルももうひとりのギターに関してもできるだけ吟味したうえで決めたいんですよね。

-そのなかでも今回は、前作でサポートとして参加されていたSatoshiさんが正式加入。これはどのような経緯で?

Keija:(前作の)レコーディングの時点でグルーヴがめちゃくちゃ良かったし、ひとつのツアーを通して僕とも音の相性がすごく合うので、これは即決でした。

Izo:僕はもうひとつのバンドのVALTHUSでも一緒にやってますし、音的にも人間的にも本当にやりやすいですしね。

-前作では5弦ベースを弾いたことがないのに弾かされたりと、無茶ぶりがすごかったとうかがってますが(笑)。

Satoshi:前作『Reborn』のレコーディング参加の話をいただいたときに、最初は4弦ベースで録ろうとしましたが、やはり音の響き的に5弦ベースじゃないとしっくりこないんですよね。それで5弦ベースを急遽用意したりで、まぁ大変でしたね(笑)。

-今作ではかなり馴染みましたか?

Satoshi:そうですね。前作よりかはいいプレイができてると思います。そのへんはライヴでもお客さんに聴いてもらいたいですね。

-今作についてうかがっていきたいと思いますが、もちろん前作の延長線上にあるとはいえ、実にVeiledの色が明確に表れたというか、曲も3分台のものが5曲中3曲と、ある種コンパクトに魅力を詰め込んだような作品になったと思います。

Keija:1月の時点で2、4、5曲目(Track.2「Allure of Darkness」、Track.4「Lament」、Track.5「Merciless City」)の3曲はできてたんですよ。で、ミニを出そうという話もしてたので、あと2曲どんな曲を入れたらいいかなと考えて。5曲並んだときのバランスも含めて(雰囲気を)バラけさせようと。

-最初から5曲でいくということは決めていたんですね。

Keija:はい。でもなかなかその残りの2曲ができなかったんです。で、前々から、もっと速くてメロディックな曲を作った方がいいんじゃないかという意見があって、それで作ったのが1曲目の「An Act of God」ですね。

-「An Act of God」は前作とは雰囲気が異なりますけど、悲しげなピアノのイントロはVeiledっぽいなと。このイントロには何か物語が詰まっていたりしますか?

Keija:最初は特にそこまでは考えてなかったんですけど、最終的に何か物語の始まりを予感させるようなものになればいいなという考えはありますね。

Izo:あと、今回は前作にあったオープニングのインストゥルメンタル曲みたいなものがなかったので、あのピアノから始まった方がより曲の落差が出るんじゃないかと。

Keija:あの曲はめちゃくちゃ難産だったんです(笑)。Bメロとかも何パターン作ったかわからないですね。

Izo:(Keijaから)届いたのは4か5バージョンぐらいで。

Keija:でも実際に作ったパターンはBメロを9とか(笑)、サビも10くらい作りましたね。いつもとテンポ感が違うから(曲に)馴染ませるのが難しいというか。思ってる感じになかなか近づかなくて。