DISC REVIEW
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テクニカル且つエクストリームな変態メタルを鳴らすイタリアのDESTRAGEが、約2年半ぶりとなる4枚目のアルバムをドロップ。今作では今までとは少し違ったアプローチが随所で垣間見える。いや、もちろん超変態なテクニックを惜しげもなく披露している点ではなんら変わりはないのだが、アコギを基調としたどこかエスニックな雰囲気も漂うイントロ的なTrack.1などはまさに新境地。その中でもリード曲となった"らしさ"全開のTrack.3やスピーディでメロディックなTrack.6を聴けば往年のファンも納得の出来栄えであることがわかる。個人的に驚いたのは、遊び心溢れるギターと"Blah Blah"と繰り返す妙にキャッチーなサビが印象的なTrack.11だ。正直、今まで以上にその多彩且つ異様な才能を思い知らされた気がした。 今谷 重治