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INTERVIEW

DESTRAGE

2019.05.15UPDATE

2019年05月号掲載

DESTRAGE

メンバー:Matteo Di Gioia(Gt)

インタビュアー:米沢 彰

ブチ切れたパフォーマンスのヴォーカル・ラインに、ピロピロ+変拍子+ハイセンスなギター、キレッキレでエッジの効いたリズム隊。一度聴けば忘れられないインパクトのあるサウンドを超絶技巧で鳴らすイタリアの5人組、DESTRAGE。2011年に"激ロックFES"で初来日を果たして以来、リリースのたびに3度の来日を果たしている彼らは、ここ日本ですでに一定の認知を獲得していると言っても過言ではない。新体制で生み落とされた新作について、バンドの中心人物 Matteo Di Gioiaに訊いた。

-5枚目となるニュー・アルバム『The Chosen One』リリースおめでとうございます。今作のレコーディングはいつ頃からスタートしていたのでしょうか? 先行で公開されたシングルについてもうかがえますか?

作曲は2017年の9月頃から始めて、全部できるまでにそれからだいたい1年ぐらいかかったんだ。実際にドラムを録り始めたのはちょうど1年後の2018年9月だったからね。10月の終わりにはすべてのトラックを録り終わって、最終のミックスに回せるようになった。シングルは他の曲と一緒に作っていったから、別々に作ったわけじゃないんだ。

-今作はどのような流れで作曲を進めたのでしょうか?

週に4日作曲のセッションを予定していたんだけど、全員が集まる日曜以外はいつも2人か3人しか集まらなかった。でも、誰と一緒にセッションするかによって、作曲の中でも異なる面に取り組むことになるから、俺たちは、これはこれでいいアプローチだと思ったんだ。俺とRalph(Salati/Gt)が一緒だとギター・リフに取り組むし、Paolo(Colavolpe/Vo)がいれば全体の構成やメインの旋律を、Fede(Federico Paulovich/Dr)とだとリズム・パートにフォーカスできる。それぞれが、自分が最も貢献できるパートをやるんだ。曲の手直しを終えて、もうこれが曲の最終形だって思えるようになってから、ホーム・スタジオに入ってレコーディングの準備を始めた。そのあとも、リリックやヴォーカル・ラインが決まってから、またちょっと曲の手直しをしたね。そうしてすべての曲ができてから、レコーディングのためにスタジオに入ったんだ。ドラムから始めて、ギター、ベース、ヴォーカルって録っていった。追加の楽器は別のスタジオで前もって録っておいた、プリプロダクションの素材を使ったんだ。すべてのトラックを録り終えてからJosh Wilburにすべての素材データを送って、LAの彼のスタジオでミックスとマスタリングを行ってもらったんだよ。

-レコーディングはどちらのスタジオで行ったのでしょうか?

実は俺たちはこのアルバムですべてを変えることを決めたんだ。ドラムはイタリア北部の街、オルジナーテにあるAemme Studioでレコーディングを行って、それ以外はすべてヴィチェンツァのRaptor Studioで録ったよ。

-今回の制作チームについて教えてください。プロデューサー、ミキサーについてはどなたが担当されたのでしょうか?

さっきも言った通り、俺たちはすべてを変えたかったんだ。特にこれまでと違う人たちと働きたかった。プロデューサーとして、すべてのエンジニアリングとレコーディングに関わったのはRaptor StudioのMatteo Tabacco、そして、ドラム・レコーディングはSalvatore Addeoが行ったんだ。中でも大きなアップデートは世界的なプロデューサー、Josh Wilburと一緒に制作したことだね。彼はミックスとマスタリングをやってくれたんだよ。

-今回のレコーディングに関してスタジオのセレクト、制作チームのセレクトについてどういった意図や経緯があったか教えてください。

正直、俺たちはJoshにミックスを担当してもらうことを長年ずっと夢みていたんだ。なぜなら彼がミックスしてきた音が全部好きだったからね。Matteo Tabaccoもいくつかのイタリアの素晴らしいバンドと制作をしてきていて、そのバンドたちの多くが彼と一緒にやることを薦めてきたんだ。スタジオで有意義なミーティングをしたり、彼の制作物を聴いたりして、俺たちも彼は一緒にやるべき人物だと感じた。とてもオープン・マインドで、センスがあって賢くて、俺たちの音楽のヴィジョンにすごくマッチしていたんだ。

-エイプリル・フールには、"Destrage can't release. New album is too heavy(DESTRAGEはリリースできない。新作がヘヴィすぎて)"とFacebookに投稿したり、やりたい放題でしたね。これは誰のアイディアだったのでしょうか?

俺たちのことを知っているなら俺たちがジョークを好きだってわかってるだろ!? エイプリル・フールはいつものことだけど、ちょっとだけみんなに知られる機会が得られるからね。動画のアイディアは制作を担当していたMattが出したんだ。

-多くの人が釣れましたか?

まあまあだけど、新しいレコードを待ち望んでる人数よりも、ずいぶん少ないリアクションだったんじゃないかな。少なくともそう願ってるね!

-アルバム・タイトルについて投票を募っていましたね。あれはどういった経緯で実施したのでしょうか?

最もサプライズだったのは、俺たちが新曲をまだ1音も書いてないのに、フェイクの投票キャンペーンを実施しようと決めてたってことだね! そのためには3つの短いストーリーを考えて、短い動画の中でリアリティがあって、さもありそうな3つのタイトルを考えなくちゃいけなかったんだ。Mattがすべてのアイディアを出したんだけど、どれも説明がなくても人々を引き込むような面白いストーリーだったね。

-前作での生っぽいサウンドから、今作ではかなりまた違うサウンドに仕上がっているように感じました。サウンドの違いについてどのように考えていますか?

今まで、バンドの全員がレコーディングされた音に満足した記憶はないけど、ついにそれを今作で手にすることができたんだ。この音こそ、俺たちが探し求めていた音だし、俺たちはみんなが俺たちと同じように新作を楽しんでくれることを願っているよ!

-年末に公開したアーティスト写真では真ん中にフィアット・パンダが並んでいましたよね? それがいつの間にか、真ん中はテスタロッサに変わっていて。どういった意図でこのようなアーティスト写真になったのでしょうか?

あれは単に同じフォトセットの一部なんだ。そうそうこんな皮肉な車とポートレートを撮る機会があるわけじゃないってのに、なんでみすみすその機会を逃すんだい!? 撮るに決まってるだろ!

-この作品ができての感想をうかがえますでしょうか?

俺たちみんながこのアルバムがこれまでで最高の作品だと思っている。俺たちはこのアルバムのサウンドを愛しているし、曲をコンパクトにしようとしたり、不要なものを取り除いたりするために大きな努力を払った。俺たちは本当に幸せだし、誇りを持って今作を生み出したんだ。そして、みんながこれを聴くのを待ちきれないよ!

-この作品はバンドのキャリアにとってどのような位置づけの作品になると思いますか?

これは単に長い道のりの内の一歩になるんじゃないかな。願わくば俺たちを少しだけ上に引き上げるようなものになってほしいね。俺たちは、特別な期待は持ちたくないんだ。空は限られているからね。

-今後のバンドの予定を教えてください。

この夏、イタリアのいくつかのフェスに出ることが決まっているんだ。そのあとはまた今年の後半に日本に行くことを計画しているけど、とても待ちきれないよ!

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