DISC REVIEW
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前作までの所属レーベルVictory Recordsとの確執は裁判にまで発展。作品のリリースすらどうなるか分からなかった彼らが、遂にそれらにケリをつけて、セルフ・リリースという形で5枚目となるニュー・アルバムをリリース!オリジナリティの塊のようなADTR節は今作でももちろん健在。ハードなサウンドもポップなサウンドも、アップ・テンポもミドル・テンポも、ブレイクダウンからアコースティック・サウンドまで、多くの要素を取り入れながらも、痛快でハッピーなサウンドを根底にしっかりと保ちながら、バラエティに富んだ日本盤ボーナス・トラックを含む全16曲が1枚に詰め込まれている。これを聴いてテンションが上がらない奴は逆にどうかしている!と言いたくなるぐらい、巧みな展開とハイテンションなサウンド、ライヴでキッズたちとシンガロングしている姿しか思い浮かばないキャッチーなサビのメロディが次々に繰り出され、16曲を全く飽きさせずに聴かせてくれる。擦り切れるまで聴いて、次の来日に備えろ! 米沢 彰