DISC REVIEW
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前作『パラダイムシフト』から2年4カ月ぶりになる5thアルバム。これがメタルコア、スクリーモ、ポップ・パンク、J-POPなど、自分たちが好きな音楽を雑多に取り込んで混ぜ合わせたボーダーレスなロック作に仕上がっている。イントロや間奏では聴き手に鼓膜を刺激する要素を織り込み、ハイトーンの個性極まる少女声で迫る千織のヴォーカル・ワークを主軸に、彼らにしか鳴らせないユニークかつバラエティに富んだ楽曲がずらり並ぶ。ジェットコースター並みのスリリングな展開と、ある種カオティックとも言える面白い日本語詞のチョイスのマッチングに驚く人も多いに違いない。聴けば聴くほどクセになるヘヴィ&ポップな音源で、ビックリ箱的なアレンジも随所で冴えている。是非、トライしてほしい。 荒金 良介