INTERVIEW
THE MUSMUS
2016.07.06UPDATE
2016年07月号掲載
Member:CHIO(Vo) YOOKEY(Gt)
Interviewer:荒金 良介
-2015年9月にUPLIFT SPICEからTHE MUSMUSに改名後、同年12月に1stミニ・アルバム『PROLOGUE』をリリースし、レコ発ツアーも回りましたよね。それ以降にまた何か心境の変化はありましたか?
CHIO:自分たちの中では(UPLIFT SPICEとは)違うバンドという感覚ですね。
-"新しいバンドを組んだ"ぐらいの気持ちですか?
CHIO:そうですね。改めてもう一度バンドを始めて良かったなと。UPLIFT SPICEを終えた時点で、私の中で完結した部分があったから。で、今回のアルバムができて、やばい! と思いましたからね。
-やばい! というのは?
CHIO:かっこいいものができた! って(笑)。
-YOOKEYさんはどうですか?
YOOKEY:バンド名が変わっても、音楽を作ってライヴをするという根本は変わらないですからね。まぁ、必然的にメンバーがふたり入れ替わったので、別バンドという気持ちは強いです。ただ、前作を出して、この4人でツアーを回ったときにうまくいかないこともあって。UPLIFT SPICEの延長でやるのかそうでないのか、はっきり定まらない部分もあったんですよ。そこでみんなで話し合って、ほんとイチからバンドをやろうと。とりあえず、メンバー内のコミュニケーションは多くなりましたね。
CHIO:より加速度は増したかなと。
-前作のレコ発ツアー中も"THE MUSMUSとは?"を話し合ったんですか?
YOOKEY:はい。うまくいかないことがあった場合に、普通はゆっくり時間をかけていくところを、もっと早くしたかったんですよ。徐々にお互いを知るよりも、一気にお互いを知ろうと。それにはまず柱が必要だなと。
CHIO:うん、THE MUSMUSとして早く提示できるものが欲しくて。前作はミニ・アルバムなので、前身バンドの曲をやらないと、ライヴが成立しなかったんです。その状況の中で、どう見せていこうかなと。リズム隊はTHE MUSMUSのメンバーとして加入したわけだから。でも私とYOOKEYはUPLIFT SPICE時代が長かったから、そこを引きずってたわけじゃないけど、知らないうちにパフォーマンスにも影響していたのかなと。だから、この4人でちゃんと確立させようと。
-バンドとしての柱を言葉にすると?
YOOKEY:リズム隊だったら、どういうベースになりたいのか、どういうドラムになりたいのか。あと、客観的な意見も出し合いました。
-YOOKEYさんはどうなりたいんですか?
YOOKEY:それはノー・コメントです(笑)。だって、文字になったら、"こいつ、こういうふうになりたいんだ"と思われるじゃないですか。
CHIO:ふふふ。
-"こういうふうになりたいんだ"と思われるのが嫌なんですか?
YOOKEY:それはライヴで僕を見ていただければなと。
CHIO:4人の意識を統一するためにも、こうやったらどうだろう? と提案して、みんなの気持ちをひとつにしようと。
YOOKEY:あっ、めっちゃわかりやすい喩えが出てきた! 会社に入ると、新入社員の歓迎会があって、そのあとにグルーヴが生まれて、物事がうまく運ぶじゃないですか。それをすごくやったということですよ。
CHIO:それだと、飲みまくってたみたいやないか?
YOOKEY:いやいや、その音楽版みたいな感じで。
-その喩えもだいぶぼんやりしてますけど。
YOOKEY:(笑)
CHIO:UPLIFT SPICEはYOOKEYのバンドだったけど、THE MUSMUSは私のバンドなんですよ。そこが大きな違いですね。この4人で売れたいし、今はわがままにやってます。全員を引っ張っていけたらいいなと。