DISC REVIEW
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独特の文字遊びを交えた、まるで呪文のようなフレーズを唱える千織(Vo)の歌声に思わずゾクっとさせられる、たった2分のキラー・チューン「マイノリティー・パレード」からスタートする4thアルバム。パワフルで、刺々しくて、時折悲鳴のような千織のヴォーカルに、またもや胸をえぐられそうになるのだが、そういうUPLIFT SPICEらしいヒリヒリとした世界観の中にも、ユニークなアプローチの「ガリレオ」や、儚いミディアム・バラード「空華」、そして希望の光が差し込むようなラスト・ナンバー「新世界」を最後に配置しているあたりが流石。全編日本語ながらポスト・スクリーモ的激しさを持ったラウドロック・アルバムだ。MAY-E