DISC REVIEW
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昨年はシングル&ミニ・アルバム発表に加え、PUNKSPRINGやSUMMER SONICなど大型フェスに出演し、彼らの名や姿を見かけた人も多いことだろう。そのいい流れの中で、ようやく届いた約9ヶ月ぶりのミニ・アルバム。オープニングから打ち込みを用いたインスト・ナンバーで滑り出し、本編はライヴで鍛え抜かれた足腰の強いラウドロック、ミクスチャーが軸になっている。とはいえ、ファンキーかつジャジーな展開が面白い「Blazin'」、ハードロック調のギター・ソロが光る王道バラード「ピエロの仮面」など、押し一辺倒ではない巧妙なアレンジも聴き所である。前作と比べて、さらに大舞台に打って出るメジャー感のあるメロディは研磨された印象だ。作品全体からも伸び伸びとした抜けの良さを感じさせる。 荒金 良介