DISC REVIEW
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アメリカ、テネシー出身の6人組トリプル・ギターのデスコア・バンドWHITECHAPEL待望の新作! 今までのアルバムでも他のデスコア・バンドとは一線を越えた存在感を発揮していたが、今作ではメロディアスな要素を随所取り入れ、突っ走る速い曲もあれば、究極に遅い曲もあり、"今まで書いてきた中でも最高レベルの作品が揃っているんだ"とメンバーが語る通り、このアルバムでWHITECHAPELが次のレベルまで登り詰めているのが分かる。特にヴォーカリストPhil Bozemanのヴォーカル・スタイルがより野獣化しているのに加え、つぶやきやハードコア譲りな咆哮も飛び出すなど、表情豊かになっている。セルフ・タイトルでのリリースとだけあって、自身と実力に溢れたまさしく過去最強の作品だ。デスコア・シーンの中でデビュー当時から不動の人気を物にしてきた彼らが、更なる進化を遂げてシーンに新たな風を巻き起こすのは間違いないだろう。 TxOxMxOx