－まずはバンド結成の経緯を教えていただけますか？

WHITECHAPELは、そもそもBen、Phil、それから昔のギタリストBrandonの3人が集まったところから先ずは始まったんだ。彼らは地元で付き合いのあるバンドマン仲間で、最初は一緒にジャムって楽しんでるだけだったんだよね。でも彼らが作ったものを俺が聴かせてもらったときにそれが素晴らしかったんで、俺も加わりたいと言った。最初のドラマーだったDerekとGabeは俺の知り合いだったから、彼らを連れてきて、それでバンドとして完成したんだよ。

－前作『This Is Exile』は55,000枚以上もの売り上げを記録したそうですね？エクストリームなジャンルでありながら55,000枚という数字はかなりの数字だと思いますが、自分たち自身ではこの結果についてどう思いますか？

そうだね。This Is Exileの成功は嬉しく思ってるよ。新作の『A New Era of Corruption』も今の感じだと100,000枚は売れそうなんだ。前作の売れ行きと今回のCDの盛り上がりを見て、大きな成功も達成不可能な目標じゃないんだと思ったよ。

－『This Is Exile』制作前に8つものレーベルから誘いを受けたとのことですが、最終的にMETAL BLADE RECORDSに決めた理由を教えてください。

なぜならMetal Bladeは、こっちにあるインディペンデント・レーベルの中でも凄く有名で素晴らしいレーベルの1つだからね。俺たちも彼らが創っていた伝説の一部になりたいと思ったんだ。JOB FOR A COWBOY、UNEARTH、AS I LAY DYINGみたいにね。それから彼らから提案された条件も凄く良かったし。契約内容も最高だったし、レーベルのカラーも俺たちの音楽にとってはベストだったんだ。

－1つのバンドにギタリストが3人いる編成は珍しいですね。なぜ3人もギタリストを入れようと思ったのでしょうか？

3人居ることで、他のバンドがライヴでできないことが色々できるんだ。どんなバンドでもレコーディングではリード・ギター、そのバックにハモりのギター、リズム･ギターなんかを入れてあることが殆どなんだけど、それは実際ライヴで再現できないサウンドなんだよね。でも俺たちはライヴでもそれがちゃんと再現できるんだ。

－3人のギター・パートの分担はどのようになっているのでしょうか？

Zachと俺がリズムセクション担当で、Benがリードとソロを担当している。

－『A New Era Corruption』リリースおめでとうございます。あなたがたはデスコアというジャンルの中で語られることが多いと思いますが、今作はデスコア・ファンはもちろん、全メタル、ハードコア・ファンに聴いてもらいたい傑作に仕上がっていますね？出来栄えには満足していますか？

そうだね。このアルバムは俺たちが作れる最も力強くてアグレッシヴな音楽が収録されている。WHITECHAPELのサウンドでありながら、更に成熟した物になっていると思うんだ。作曲能力に関しても前作を作った時に比べて、より成長しているからね。

－今作ではヴォーカルにコーラスを入れたり、より明快なヴォーカル・メロディを打ち出していますが、前作の成功があるがために進化することに消極的になってしまうことはなかったのでしょうか？

うん。でも消極的になることはなかったな。Philの部分は随分クリアになったと思う。でも一方で更にブルータルになっているしね。だから個人的には前作よりむしろブルータルになっていると感じているんだ。ただ、作曲に関して前作よりも成熟したアプローチをしているからヴォーカルについても演奏の部分についても色々と変化がついていると思う。

－あなたがたはオリジナリティを追及することに熱心ですが、サウンドを進化させていくことと、従来のファンの望むもののバランスを取ることは大変なのではないでしょうか？

そうだな。俺たちの作曲のスタイルはファンにアピールし続けることができるくらい独特のものがあると自負してるし、であると同時にそれが正に自分たちのやりたいことと一致していると思うんだ。ただ人気者になるために他の流行りのバンドを真似したりしてるわけじゃないからね。俺たちは俺たちだから。

－アルバム・タイトルである『A New Era Corruption』（新たな時代の不正・腐敗）とは具体的になにを示しているのでしょうか？

このアルバムのテーマは人類の堕落で、この世界と人々が以下に滅亡のスパイラルにはまってしまっているということを表しているんだ。