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DISC REVIEW

Mark Of The Blade

WHITECHAPEL

『Mark Of The Blade』

Release Date : 2016-06-24
Label : METAL

メンバー自身が"クリーン・ヴォーカルを取り入れる"と公言し、良くも悪くも話題となっていた通算6枚目となる最新アルバム。典型的なデスコア・スタイルからの脱却を感じさせた、ここ数作の作風を踏襲しつつ、より顕著になったグルーヴ・メタル的な要素にせよ、デスメタル由来の暴虐性も、現代的なDjent風のリフも、彼らなりのエクストリームな表現として昇華している印象だ。件のクリーン・ヴォーカルは、Track.4「Bring Me Home」とTrack.11「Decennium」の2曲に導入。これがもろに90年代ラウドロック風の、もっと言えばTOOLあたりの影響が強そうなメロディ・ラインで、予想以上に堂に入った歌いっぷりに正直驚いた。賛否両論の評価は避けられないだろうが、バンドが新たなステージに突入したことは間違いない。その是非は、音と向き合ったうえで、リスナー各々が判断すればよいだろう。 井上 光一