DISC REVIEW
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SUMMER SONIC 09での来日も記憶に新しいMASTODONのスタジオ・アルバムとしては5枚目となるニューアルバム。気持ちの悪いジャケットで度肝を抜かれた皆さんも中身を聴いて更に驚くだろう。Brann Dailor(Dr)の手数全開でパワフルな楽曲 、Track1.「Black Tongue」で幕を明け、そこから畳み掛けるように一気に展開していく。アルバム・リリースの度に減じていたハードコア、メタルの要素は本作でほぼ皆無になったといっていいだろう(精神的な部分を抜いて)。"ジャンル=MASTODON!?"な分類不能のオリジナリティは完全に確立し、これまでのMASTODONジャンキーに限らず全てのミュージック・ファンに一度は聴きてもらって、この独特の世界観の気持ち良さにどっぷりと浸かってもらいたい。 米沢 彰