MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

DISC REVIEW

The High End Of Low

MARILYN MANSON

『The High End Of Low』

Release Date : 2009-05-20
Label : ユニバーサル インターナショナル

前作『Eat Me, Drink Me』は、それまでのMARILYN MANSONのサウンドからは一変、生音に特化し、とても人間的な生の感情を曝け出した、歌モノの多い作品となった。それから約2年が経ち、10年ぶりにTwiggy Ramirez(Ba)との再会を果たした新作ということで、ファンは往年のMARILYN MANSONサウンドが復活するのではないかと期待に胸を膨らませたことだろう。確かに、前作よりもインダストリアル色は戻ってきており、「Arma-goddamn-motherfuckin-geddon」など、数曲はかつてを思わせる曲もある。しかし全体的には前作同様、メランコリックで哀しみの漂う、歌モノな作品だ。シンガーとしての成長が、彼をより"歌"に傾倒させているのだろう。本人自身、「俺の人生は一度終わって、また始まった。」とコメントしているが、正に前作からの流れを受け継ぐ、第二期MARILYN MANSONの意欲作。この変化を受け入れられるかどうかは、あなた次第だ。 KAORU