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COLUMN

THE BLACK DAHLIA MURDERのバックステージ事件簿~事件は現場で起きている~ vol.2

THE BLACK DAHLIA MURDERのバックステージ事件簿~事件は現場で起きている~  vol.2

(前回のあらすじ:俺たちの長い休暇を終わらせたのはAMON AMARTHとのツアーだった。休暇の間は家でマッタリしたり、新作の『Ritual』を作ったりとかしてたんだけどね。かくしてAMON AMARTHの聖戦に参加した俺たちは、軽々しくツアー中ずっと「スルト」をネタにしてたんだけど、かのヴァイキング・スタイルのショーに感銘を受け、反省。そして、
ツアー最終日のオーストリアのフェスでは、マーチでDISMEMBERのTシャツとREQUIEMのアルバムを買ってほくほく。でもって、ENTOMBEDのライヴ中にステージ脇で狂ったようにヘドバンしてたら、ツアマネに連れ戻されちゃってさ!…とにかく俺たちってばツアー大好きだわ!)

そこから2日間の休暇を挟んで、テキサス州ヒューストンで開催されるThe Free Press Fest.に参加するためにバンで出掛けた。バンのエアコンが弱くて、オマケに前の吹き出し口からしか風が出てこない。上についてる吹き出し口はもうとっくの昔に壊れちゃってるんだ。俺たち全員ミシガンを出た瞬間からキチガイみたいに汗かいてさ。数日の内に不快指数は最高値をヒットした。俺たちは熱さでホントに気が狂いそうだったよ。長く屈辱的な1週間だったね。ほとんどのショーの規模は小さくて、通常行かないような小さい街が多かった。キッズは俺たちに会うのを凄く喜んでくれて、ライブも物凄く盛り上がったんだ。なんか…「メタルバンドに飢えてる」って感じだったけど(笑)。でも俺は小さいショーも好きなんだ。セキュリティが居ないだろ?何も観客と俺たちを仕切るものがない。クラウド・サーフだってできるし、ステージ・ダイブもできる。マイクに向かってバンドと一緒に歌うことだってできるんだ。ファンにとってはデカいフェスでバンドを見るより楽しい経験になることは間違いないんだ。ホントだよ。

テキサスのフェスティバルはナカナカの経験だった。俺たちの前にプレイしたのがFUCKED UPだったんだけど、ぶっ飛ばされたね。ボーカルが最初の曲で観客の中に飛び込んだんだけどさ、セットが全部終わるまでステージ上に現れなかったんだ。彼は走り回って人を脅して回ったりしてさ(彼はかなり体がデカい)。それから一緒に踊ったり、観客のビールを飲んだりしてた。面白すぎるだろ!その次は俺たちで、なんかお客さんも大人しいかんじになっちゃったよ。色んなジャンルのバンドが出るフェスで唯一のメタル・バンドとして出ちゃう時の感じって独特で楽しいよね。でも俺たちもね、上手くやったと思うよ。

この後の3日間は汗で水浸し、蒸気に満たされた、人間ロウソクのように溶けてしまいそうな…そう、ウチラのバンみたいな会場でプレイした。俺たちの10年目。『Ritual』のリリース。俺たちは1周したんだ。俺たちはスタート地点に戻ってきた。古いバンに乗って毎晩身を削ってライブをして、ダイブする。凄く楽しかったし、何物にも変えられない経験だったよ。

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