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COLUMN

THE BLACK DAHLIA MURDERのバックステージ事件簿~事件は現場で起きている~ vol.1

THE BLACK DAHLIA MURDERのバックステージ事件簿~事件は現場で起きている~  vol.1

俺たちはツアーを暫く休んでたんだけど、その休暇を終わらせたのが今回のAMON AMARTHとのツアーだった。ツアーがなかった期間は家でマッタリしたり、新作の『Ritual』を作ったりとかしてたんだけどね。実は、これだけの長い休暇は2003年ツアーを開始して以来初めてだったんだ。一瞬でも家での「半マトモ」な生活を取り戻してリラックスするっていうのはいいもんだよ。でも俺たちは何としてでもヨーロッパに向けたAMON AMARTHの聖戦に参加したかった。永遠に続くかと思ったヘッドライニング・ツアーが終わって待っていた、毎晩2000人の前で演奏できる大規模ツアーへの参加っていうご褒美だったんだから。俺たちの祈りが遂に届いたってわけだ。

こういうツアーにサポート・アクトで参加するっていうのは俺たちみたいなバンドとっては新しいファンを取り込む大きなチャンス。そう、常に心掛けていることではあるんだけどね。サウンド的にはさ、AMON AMARTH のメロディック・デス・メタルと通じるところはあると思うんだ。だからAMON AMARTH ファンにも充分俺たちをアピールすることができると。これがまたなかなか難しい部分でもあって。それでも俺たちは何とか各所でたくさんのファンを獲得することができた。

俺たちの演奏の後にAMON AMARTH が登場して、ヴァイキング・スタイルで会場を嵐の渦に巻き込むわけだけど、俺はマジで彼らのショーには感銘を受けたね。それから熱狂的な観客を支配するその能力も凄い。ツアーのショーで一番最初に登場するのがスウェーデンのEVOCATIONっていうサンライト・スタジオ世代の昔から居るデス・メタル・バンドなんだけど、俺、このバンドの90年代頭くらいに作られたデモを集めたCD持っててさ。凄いイイ人たちで、オマケにライブもかっこよくて嬉しかった。ホント、このツアーはイイ組み合わせだったと思う。

俺は心の底からAMON AMARTH のメンバーに謝りたい。俺たち胡散臭い、そしてリアルに臭い集団は軽々しく1日に1000回くらい「スルト」って言ってたんだ。俺たちアメリカ人のジョークはイマイチ上手くスカンジナビアの人には通用しないかもしれない…。俺たちはメンバー同士、お互いに「スルト」って呼び合ったりして。あと「スルトは朝何を食べるんだろう」みたいな話とか。そういうくだらないことばっかり言ってたんだよね。ゴメンナサイ。

俺たちの旅の最終日はオーストリアの巨大なメタルフェスだった。あの日の午後は俺たちも素晴らしいショーができて、オーストラリア人の度肝を抜いたことは間違いなかった。俺は軽くENTOMBEDとバックステージで話をして(自分が大好きなバンドとツルむって最高な気分だよな)彼らがその夜に昔の曲をやるってことを聞いた。キター!これは飲まずにいられない。酔っ払うために俺は更に飲み続けた。俺はちょっとAlcestをチェックしてからマーチを買いに出た。DISMEMBERの「Like An Everflowing Stream」の素敵なTシャツとスイスのデス・メタル・バンドREQUIEMの新作アルバムを買った。それからENTOMBEDをステージ脇で見ながら狂ったようにヘッドバンギングしてたら俺たちのツアマネ、Paddyに引っ張られて奥に引っ込まされちゃって。どうやらかなり暴れ方が過ぎていたようだった。それから最後に俺はEVOCATIONのベーシストの頬っぺたにヘッドバットを食らわすことに成功。ゴメンナサイ。言うまでもなく帰りの飛行機内の時間が異常に長く感じられたし、酷い二日酔いに苦しめられる羽目になった。ああ、ツアー大好きだわ。

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