DISC REVIEW
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メロディック・デス・メタルの流れを汲む米国メタルコア・バンド、THE BLACK DAHLIA MURDER。バンド名の元ネタである"ブラック・ダリア事件"をテーマにしたTrack.1「In Hell Is Where She Waits For Me」を収録していることからもバンドにとっての本気度が解る1枚となっている。絶叫と咆哮を巧みにスイッチさせる表情豊かなヴォーカル・スタイル、クラシカルな速弾きからブルージーなプレイまで幅の広い弦楽器隊、ブラスト・ビートをこなしつつも手数の多いプレイを聴かせるドラマー、収録されている楽曲群からは、練りに練られ高度に構築された印象すら感じる。リズム隊のメンバー・チェンジもバンドに安定感と更なるアグレッションをプラスさせている。国内盤ボートラ「Seppuku」は日本人から見てもクールだ! 藤崎 実