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INTERVIEW

HAWAIIAN6

2017.10.06UPDATE

2017年10月号掲載

HAWAIIAN6

メンバー:YUTA(Gt/Vo) HATANO(Dr) GURE(Ba)

インタビュアー:荒金 良介

今年結成20周年を迎えたHAWAIIAN6が5thアルバム『Beyond The Reach』を完成させた。前作『Dancers In The Dark』以降、昨年末には福岡ヤフオク!ドームで開催されたHi-STANDARD主催の"AIR JAM 2016"に初出演、さらに今年は10年ぶりのシングル『Burn』を発表するなど、精力的に活動を続けている。今作も"今の彼ら"を見事に活写した素晴らしい作品に仕上がった。また、ライヴ&ドキュメンタリー映像作品『20YEARS』も同時発売となり、HAWAIIAN6の生き様がリアルに伝わる濃厚なヒストリー集と言っていい。メンバー3人に話を訊いた。

-だいぶ前の話で申し訳ないんですが、前作『Dancers In The Dark』(2016年リリースのミニ・アルバム)のツアー・ファイナル(※2016年8月23日にTSUTAYA O-WESTで開催)を観たときに、今はバンドの状態がものすごくいいんだなと感じました。

HATANO:好き勝手にやってるだけですけどね。バンドって大きくなるために、例えば出たことがないフェスに出るとか、よくあるパターンだと思うけど、もはやそんなことは何ひとつ考えてなくて。今はリクエスト・ツアー(※2017年8月6日より10月3日まで開催中の"HAWAIIAN6 presents Pretendedly TOUR ~20th Anniversary Request TOUR~")をやったり、その前に旧譜ツアー(※2015年11月~2016年4月に開催された[HAWAIIAN6 presents"Too Late TOUR"])をやったりしたけど、自分たちがやりたいことしかやってない。それがいいのかなと。

-あのファイナルには余分なものが一切なくて。"音楽最高! ライヴ最高! 以上、HAWAIIAN6でした!"みたいなピュアな空気だけが充満してて、グッときたんですよ。

HATANO:もう、バンドを続けるための努力とかあまり考えてないからね。自分たちはここでいいと思えば止めりゃいいし、無理矢理な縛りが今はなくて。それがシンプルにさせているかな。

-YUTAさんはどうですか?

YUTA:きっと昔は自分の中で制約を設けて、どうのこうのやっていた気がするけど、今はみんなが楽しんでくれたらいいし、自分も楽しみたい。そういう気持ちですね。今は面白いですよ、ライヴが。

-余計なしがらみから解き放たれた理由はなんですか?

HATANO:純粋に大人になれたのかな。昔はメンバーに望むものが多かったし、みんなでひとつの責任を取らなきゃいけないと思っていたけど、今はもはや大人だから、やれたこと、やれなかったことは個人で思えばいいことで。自分がやると言ったことはやればいいし、それでひとつの集合体になればいいかなと。

-個人の責任に任せればいいと。

HATANO:個々で背負った方が自分を出しやすいだろうし。昔はメンバーにすげぇ説教したけど、今は自分たちにも後輩ができたし。言っちゃえば、バンド内でもGUREは俺の後輩なわけで......恥ずかしくない姿を見せなきゃいけない。みんなライヴは楽しくやりたいと思うじゃん。それを口で"楽しもうぜ!"って、懇々と説明するんじゃなく、自分たちが楽しくやってる姿を見せれば、勝手にお客さんも楽しくなるだろうし。逆も然り、自分たちがダメだったら、周りは息苦しくなるだけだから。

-それは結成20年を経たから言えることかもしれないですね。

HATANO:例えばおじさんが土日にゴルフ行くじゃん。ああいうふうにバンドがなるのが理想かなって思う。ゴルフはずっと続けられるから趣味なわけで、音楽も趣味でしょ? バンドも好きなことをやり続けてるだけだから。無理矢理じゃ続かないんだよね。好きでい続けるためには、己で責任を取るという。

-前作以降、さらにその気持ちが強くなってる?

HATANO:そうだね。なんだろう、1個歳を取ったことの重みじゃない(笑)? 昔は5年後のことも想像できたけど、今は2年後も想像できないから。よりリアルになったんだろうね。昔はノリで5年できたけど、今は無理だから。

-GUREさんはどうですか?

GURE:自分が加入してからのことを思い返してたんですけど、最初の方は緊張の極地で......お客さんが審査員や面接官に見えちゃって。ようやくライヴの楽しみ方がわかってきたというか。僕はふたり(HATANO、YUTA)みたいに(お客さんに)"来いよ!"とか言えるようなタイプではないから。"お客さんと一緒に楽しもう!"と思うようになりました。

HATANO:こいつ(GURE)は細かいことを気にするから、"今日が最後のライヴだと思ってやれ! もしこれが人生最後のライヴだとしたら、それで楽しいの? 好きにやっちゃえ!"って言って。そしたら、こいつステージですっ転んじゃって。

-(笑)。

HATANO:お客さんが審査員に見えたというのは、俺らも経験があるわけで、今の俺はそれがいかにいらないことなのかわかるから。そんな気持ちは一日でも早く終わってほしいと思ってて。GUREだけじゃなく、全員そうじゃなきゃいけないと思うんですよ。"やって良かった!"と言えるものじゃないとダメだから。俺はGUREにそう言ってるけど、同時に自分にも言ってるしね。