MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

HAWAIIAN6

2017.10.06UPDATE

2017年10月号掲載

HAWAIIAN6

メンバー:YUTA(Gt/Vo) HATANO(Dr) GURE(Ba)

インタビュアー:荒金 良介

-そして、前作以降の大きなトピックとして、"AIR JAM 2016"出演はハズせないと思います。僕も観に行きましたが、あのステージに出た感触はどうでした?

HATANO:さっぱり覚えてない(笑)。

-えっ!?

HATANO:MCも何も覚えてないし、"AIR JAM 2016"の映像も観たくなくて。あの日で完結したし、やりたいことはすべてやったから。あんなに覚えていないライヴは、人生で何回あるんだろって感じ。

-頭が真っ白だった?

HATANO:真っ白! 景色もよく覚えてない。

-HATANOさんのビートもいつもより走ってる気がしました。

HATANO:はははは(笑)、前日もまったく眠れなかったしね。

YUTA:普段緊張しないんだけど、あの日は緊張したし、なんか違いましたね。結果楽しかったけど、必死感の方が強かったかも(笑)。

HATANO:俺はもう二度とHi-STANDARDと一緒にやる日はないと思ってたから、自分が積み重ねてきたことを全部ぶつけるだけで。ドラムどうこうじゃなく......生きた証を見せるだけだから。4万人から最悪のバンドだと思われても、俺たち3人がやりたいことをやれたらいいなと思ったんです。まぁ、ライヴ後に横山(健/Gt/Vo)さんから、"ほんと不器用だな、お前ら!"って言われたけど(笑)。それで良かったんですよ。あの日は二度とない夢を見させてもらったから。福岡ヤフオク!ドームや"AIR JAM 2016"が特別なわけじゃなく、ハイスタ(Hi-STANDARD)に呼ばれたという事実がでかくて。自分たちが呼ぶに値する相手になっているかどうかわからないけど、俺たちは俺たちなりに一生懸命やってきたつもりだから。今までCDを横山さんにプロデュースしてもらったり、数々のことを教えてもらったけど、同じステージに立つというのは"五分でやろうぜ!"と言われたわけでしょ? これ以上、幸せなことはないなと。

-HATANOさんがMC中に涙を流すのかなと思っていたら、GUREさんが号泣してて。

HATANO:なんでお前が号泣してるんだよ! って(笑)。

GURE:"AIR JAM 2016"に懸ける気持ちでいえば、YUTAさん、HATANOさんは口にしないけど、自分にも感じるところがあったし。その夢を叶えることに関われたことが、自分は嬉しくて。

YUTA:正直、(GUREの号泣には)ほんとにビックリしました。えぇっ? と思って、逆に冷静になれました(笑)。

HATANO:今で良かったんだよね。自分たちも、いいときも悪いときも通り越して......いかにあの人たちが凄かったのか、余計にわかるんだよね。期待されながらやる重圧、10年止まって、また活動する大変さとか、それで国民にすごく期待されるわけでしょ? どれだけ大変なんだろうって。俺もそれを理解できるくらい経験を積んだうえで対バンできたから、それが良かった。今の方が"MAKING THE ROAD"(Hi-STANDARDが1999年にリリースしたアルバムのタイトル)という言葉の重みもわかるから。"AIR JAM 2016"のハイスタのライヴを観ているときも、曲なんて入ってこなくて。自分の人生がただよみがえってくるだけみたいな(笑)。昔、ハイスタの物販を手伝っていた奴が対バンになったのはあとにも先にも、あの日だけだと思うから(笑)。夢があるなぁと思って。

-ええ、その"AIR JAM 2016"を経て、今年4月に3曲入りシングル『Burn』を発表し、今作が完成しました。今作の内容的には今のHAWAIIAN6のライヴから感じるストレートな作風だなと思いますが。

HATANO:今回のレコーディングは時間がなさすぎて、何のプラモデルを使っているのかわからない感じだったんです(笑)。イメージが見えた曲と、見えない曲の差が激しすぎて、初めてドラムの譜面を書いて叩いた曲もあったからね。今までの中で最も時間が足りなかったレコーディングかもしれない。

-YUTAさんはどうですか? 個人的にはド直球な作品だなと感じましたが。

YUTA:うん、なるべくそこは目指してて。レコーディングでもいろいろ重ねていたところを、あえて何もしなかったり、装飾を削ってみたりしようかなってやってみたんです。それですっきり聴こえるのかもしれない。

-今作には前作収録の「My Name Is Loneliness」と、シングル『Burn』表題曲も入ってますけど、この並びで聴くと、凝ってる曲調に聴こえて。

YUTA:そうそう。今回はライヴを想像しやすいかなって。うちは3ピースでやってるわけだし、その良さが出ればいいのかなと。

GURE:今回、"ベースのフレーズをイチから作ってみれば?"と言われたんです。バリエーションの少なさで思いどおりにいかないこともあったけど、バタバタのなかでできることはやれたかなと。すごく怒られたりしましたけど、いい作品になるように必死で食らいつきました。

HATANO:自分で作ったフレーズの良さや悪さを理解したうえで、もっとこうしたい! という気持ちが生まれるわけだから。で、自分でバリエーションが少ないと口に出すんだったら、バリエーションを増やすことが今度の挑戦になるわけで。自分も、当時足りなかったものを横山さんに教えてもらって、あの人はああしろこうしろと言わなくて、"こうしたら面白いんじゃない?"って、一緒に楽しんでくれて。それがいかにすごいことなのか、今はよくわかるし。命令されたり、押しつけられたりしたことって、タメにならないけど、一緒に楽しんだときって、人間は前向きに物を作れるんだな、と教えてもらえたから、GUREもそうなってくれたらいいなと。ただ、性格もあるのか、レコーディング時期になると、(GUREは)血の通ってない蝋人形みたいになるけどね(笑)。