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INTERVIEW

STONE SOUR

2012.10.16UPDATE

2012年10月号掲載

STONE SOUR

メンバー:Corey Taylor (Vo)

インタビュアー:KAORU


Corey TaylorとJames RootがSLIPKNOTを結成する以前の92年から活動していたSTONE SOUR。SLIPKNOTとは大きく違い、へヴィではありながらも、彼らのルーツに忠実なミドル・テンポなハードロック/ラウドロックなサウンドで、渋味のあるメロディ・ラインが特徴的だ。1stアルバム『Stone Sour』は、アグレッシヴなナンバーが多いながらも、「Bother」というあまりに美しいバラードが収録されており、ギター1本で弾き語りをするような、シンガーCorey Taylorが元々持っていた側面を惜しげもなく披露し、SLIPKNOTファンの間でも大きな反響が起こった。2ndアルバム『Come What(ever) May』は、より優れたソング・ライティングと、スケールが大きくバランス感覚が絶妙な、極めて完成度の高い作品で、STONE SOURとしての個性が完全に確立された作品だと言っていいだろう。そして、あえてスクリームを抑え、メロディの美しさを引き立たせたエモーショナルな作品である3rdアルバム『Audio Secrecy』から約2年……殆どのバンドが過渡期に入る“4thアルバムのジンクス”なんて、STONE SOURには一切関係ない。バンドの創造性は更なる高みへと到達し、Corey Taylorはより自己の中にある複雑で混沌とした感情を掘り下げ、それをアルバムの主人公に投影させながら、まるで映画のような壮大な物語性を持つ2部構成のコンセプト・アルバムを完成させた!期間を置いてリリースされる『House Of Gold & Bones』の前編について、Corey Taylorにインタビューを敢行した。

-おかえりなさい!2年ぶりの新作『House Of Gold & Bones Part 1』の完成おめでとうございます。本当に素晴らしい作品ですね!2年前あなたにインタビューした際にSTONE SOURの今後について聞いたのですが、“世の中に対して、可能性を示していくってことだと思う。『Audio Secrecy』で、更なるビッグな輪を作っていけるスタート地点に着けた気がするから、これからはやっぱり、実験性だよね”と言っていましたが、実際にそのような、実験的で意欲的な作品になりましたね。念願が叶ったといったところでしょうか。

もう確実にね!今までの中で最も力強いマテリアルを作り出し、まとめるだけでなく、本当に長年取り組んでいた様々なスタイルで実験することが出来た。このアルバムでのパフォーマンスの凄さは、ライヴのエネルギーを保ちながらも、いろんな音を重ねて、独特な雰囲気や曲のニュアンスが出せた所なんだ。自分たちの音楽のキャリアにおいて、やりたかった全てのことを完璧にブレンドした感じなんだ。

-作品の具体的な構想はいつ頃から考えていましたか?

アルバムのコンセプトはかなり前から頭の中にはあったんだけど、それが形になるとか、表面に現れることはなかった。昨年の半ばくらい、Royが脳卒中で倒れて、『Audio Secrecy』のツアーを中断しないといけなくて、その後にPaulがいないSLIPKNOTのツアーに出て……すごく不思議な感じで、感情的な時期だった。ダークというより、ただただ悲しかった。それでこのアルバムのコンセプトが一気に前に飛び出て来て、自分の想像力を強く刺激して、俺は曲作りと作詞に夢中になってしまったんだ。ツアーを終えて、自分が作った曲のデモのレコーディングをして、メンバーに聴かせる頃、完璧な、完成したストーリーの構想が出来上がっていた。そのお陰でバンドはめちゃくちゃ興奮して、火がついたんだ。

-今作を語る上で、PINK FLOYDとALICE IN CHAINSを例えに挙げていましたね。PINK FLOYDの『The Wall』の主人公であるPINKはRoger Waters自身を投影していますが、『House Of Gold & Bones』はCoreyを投影した青年が主人公になっているのでしょうか?主人公について、テーマについて、可能な限りでいいので詳しく教えてください。

まあ、多少は自分と重ねている部分があるけど、ストーリー自体はフィクションなんだ。ファンタジーの世界なんだけど、人がそれと関わりを持つには自分の現実とある程度重ねないといけないことはわかっていた。だから、このストーリーの85%くらいは自伝的だと言ってもいい。自分の残りの人生が何に向かっているのか、何のために何を築いているのかについて考えているんだ。

-『House Of Gold & Bones』は2部構成の作品ですが、構想を練っていた当初から2部構成にしてリリースする予定だったのでしょうか?

そうなんだ。音楽面でエキサイティングなものを作りたかったし、元々2枚組を考えていたんだけど、Joshが期間を置いてリリースした方が面白いと提案してきた。考えれば考えるほど納得がいくことだった。アルバムではなく、続き物の映画のように扱えるからね。前編があって、オーディエンスがそれに感情移入して、後編を楽しみにしながらワクワクできるんだ。Part 2が出るとストーリーが完結して、面白い展開になるんだよ。創造面でもアートワークやパッケージに拘ることが出来るし、ファンのために何か特別な企画にすることができる。実用的に考えても、2枚組になると金額が高くなるから、ファンにそんな負担はかけたくなかった。アルバムが欲しいけど高くて手が出ないと思わせたくなかった。1枚にして、手に入れて、その後しばらくしてからPart2を買うことができるからね。