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COLUMN

SOILWORK BjornのSTABBING THE COLUMN vol.13

SOILWORK BjornのSTABBING THE COLUMN vol.13

やあ、みんな。

スウェーデンに戻ってきたよ。まったく違うね。毎晩、ショウごとに何もかもが同時に起こっていて、人付き合いに励んでいたところから、素晴らしい風景と完全な沈黙へ移ったんだから。そういえば耳が前になかったような鳴り方をしているんだ。調べてみないといけないな。リラックスするために、スウェーデン南部の浜辺にある家に帰ったんだが、なかなかそう簡単には行かない、特にツアーのあとはね。素晴らしいツアー、そして素晴らしいツアー仲間と一緒だった。すごくプロフェッショナルで、若くて才能のあるMUTINY WITHINから、もの凄くエネルギッシュで、毎晩凄かったDEATH ANGELまで。VIPミート&グリート・パーティーをやって、良い連中に数多く出会って、いろいろな質問を交わして、ずいぶん多くのファンと親しくなったと感じているんだ。ちょっとばかりファンの相手をすることができて楽しかったよ。

ツアーの間、一番記憶に残っているのがバンクーバーのヘイスティングスで演奏した時だった。どちらかというと“ウェイスティングス”という感じだったけどね。最高の思い出というわけではないんだけど、とにかく忘れることのできない光景だった。ヘイスティングスに入った時、ちょうどウェルフェア・ウェンズデーの日で、みんながクリーンなドラッグ用の針を手に入れられるんだ。ああいうのは見たことがなかった。何百人も、表通りでドラッグをやっているんだ。俺たちがバスを止めた裏通りには、本当に針がたくさん落ちていて、(サイの肌よりも厚いソールを持ったスペインのゴシック・シューズのブランドである)New Rockのブーツをエンドースしたままにしておけばよかったと思ったくらいだ。新しく「くすねた」イェガーマイスターのサンダルでつま先立ちで会場に入った時は良かったんだが、また裏通りに出たら、今度は休憩時間にシェフが売春婦に…。見たくなかったな。

海の脇の家に戻って、フェンスの反対側の隣人とおしゃべりをしながら芝生の手入れをし、「ロードに出ている時、何か見ることができたかい」と尋ねられると、大抵は「そうだね、実際見ることはできるけど、観光客が見るようなものはあまりないよ」と答えることになるんだけど、そうすると過去のことも全体的に見通せるようになる。ウェイスティングスに出かけた時に、この漠然とした答えを確認できたと思うんだ。何か洞察を与えてくれる。自由の女神を見たり、ウォルドーフ・アストリアに泊まることよりもずっとね。これは現実なんだ。

じゃあ、またね。
ビョーン“スピード”ストリッド

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