COLUMN
SOILWORK BjornのSTABBING THE COLUMN vol.8
読者のみんなへ
僕はアリゾナ州フェニックスの砂漠に戻ったよ。
自分の隠れ家に、避難所に、曲を書く場所に、少し飲み過ぎる場所に、説明はいろいろとある。実際、ここは、長年日本についてもそう感じているように、僕の2番目の故郷のようになっているんだ。
ツアーして回っているミュージシャンとして、心が落ち着く新しい故郷や場所が見つかるというのは不思議だよね。スウェーデンの「本当の」家をなかなか見られないので、こういった場所を見つけるはめになるとも言える。なんか自分が昔のようにルーツに結びついていない、放浪者か遊牧民になったような気がするようになった。
僕の落ち着かない理由というのは、そのことと関わりがあるのかも知れないがはっきりはしない。人生でいろいろなことがあることになれてしまって、ある意味ドラッグみたいに感じる。そうでない時には、何か手持ちぶさたになるんだ。あまりに狂ったみたいな時期が続いたけれども、今は曲を書くモードに入っているんだ。いつもどおり、作曲を同時に並行してやっているんだ。同時にすべてをやっているとも言えるし、何もやっていないとも言える。僕にはこれがうまくいくんだよ。
だから最近は、ソロ・アルバムの作業をしているんだが、これが本当に大仕事なんだ。サウンドは、'70年代のKISS、'70年代のアリス・クーパー、『明日なき暴走』の頃のブルース・スプリングスティーンといった感じになる。それにモータウン風の味付けや、ホーン、それにソウルフルな女性コーラスでバックアップしたロックするエルヴィスといった雰囲気もある。メタルではなくて、ロックだよ!
また才能のある女性シンガー、ディラン・ロウのための曲にも手を染めている。彼女はデビューを飾ろうとしているところなんだ。サウンドはMUSE、TOOL、それにFOO FIGHTERSが亡霊に誘拐されたようなサウンドと言えるだろう。
SOILWORKについては、今は歌詞と曲のアイデアに取り組んでいるところだ。エキサイティングな時代にはエキサイティングな方法が求められるし、もう精一杯生きていて、何とか寝る時間を探しているという感じだね。
週に2晩くらいは、エース・フレイリーの前の女性ドラマーのためにベビーシッターもつとめているんだ。でもこれは今の生活にはちょっとしたスパイスになっている。子供たちは好きだし、特に音楽好きの子供についてはそうだ。インスピレーションをいろいろ与えてくれるからね。
僕の誕生日まであと2週間ほどなのに、31回目の誕生日をどう祝えばよいのか決めかねている。やっぱり酔っぱらうかね。それともそんなことは気にせずにまだ自分が30歳だと考えるかな? たぶんツナ、ザリガニ、それにエビのスウェーデン風サンドウィッチ・ケーキでも作ろうか。すごく好きなんだ! IKEA に出向いて、いろいろ買い込むとは思う。IKEAはありがたいな。
元気でね。また次回!
ビョーン“スピード”ストリッド
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