LIVE REPORT
MUCC
2014.07.17 @新木場STUDIO COAST
Writer MAY-E
最新アルバム『THE END OF THE WORLD』を引っ提げ開催されたEpisode 5.『THE END OF THE WORLD』の東京公演。"SIX NINE WARS-ぼくらの七ヶ月間戦争-"と銘打って約7カ月に渡り全国をまわるこのツアーは、そのシリーズごとに対バンがあるなどコンセプトが設けられているのだが、この日7月17日は通算55公演中の40本目にあたる新木場STUDIO COASTでのワンマン公演だ。
紗幕に街並みが走る幻想的な演出で魅せた「THE END OF THE WORLD」でショウはスタート。続く最新シングルの「ENDER ENDER」では逹瑯(Vo)の強靭なシャウトと共に紗幕が落ち、4人の姿がいよいよお目見えする。その瞬間、客席が大きく縦に揺れ、シンガロングやoiコールが発生。立て続けにヘヴィ・ナンバー「Ms.Fear」を叩きつけ、客席は早くもヒート・アップ状態だ。
序盤の「HALO」ではミヤ(Gt)のギターにトラブルがあり演奏を中断するというまさかのハプニングに見舞われヒヤッとしたが、"まあこんなこともあるよね。俺、トラブルが起きるとテンションが上がるのよ!"という逹瑯の一言で会場の空気は一変。客席から放たれる大きなミヤコールに支えられながら「HALO」を再演し、会場は更なる熱気に包まれた。
"アルバム『THE END OF THE WORLD』の世界を堪能していってください。耳だけじゃなく心と体で!"
『THE END OF THE WORLD』の楽曲を中心に組まれたセットリストに、オーディエンスは思い思いに体を揺らす。「World's End」で客席はメロコア・バンドよろしく会場いっぱいに巨大なサークルが2つも3つも出現し、ダイブする者が後を絶たないほどのハチャメチャな盛り上がりに。ロック・バラード「JAPANESE」では映像をリンクしてドラマティックに演出したかと思えば、「G.G.」では一転してカラフルなライトが煌びやかに会場を照らし出し、"跳ねて、踊って、バカになっちまえよ!"との煽りに、まるで巨大なディスコのような盛り上がりをみせた。"Are you ready to mother fucker"という逹瑯の囁きで始まった「Mr.Liar」にゾクゾクとした高揚感を味わったところで、ラスト「死んでほしい人」でしっとりとチルアウトして本編が終演。
アンコールでは、MUCCのツアーでの見どころのひとつでもある痛快なMCタイムに会場は大きな笑いに包まれ、そこからラスト曲の「蘭鋳」まで、目まぐるしく場面を変えながら全20曲、約2時間弱を駆け抜けた。
"この瞬発力、爆発力。MUCCのアルバム・ツアーだって感じがします"
そんな逹瑯の言葉に思わず大きく頷いてしまった。このツアーの締めくくりとなる"SIX NINE WARS-ぼくらの七ヶ月間戦争"の最終公演は、9月23日に国立代々木競技場第一体育館で開催される。EDMを取り入れた最先端のラウドロックからノスタルジックな哀愁漂うロック・バラードまでをしなやかにプレイする変幻自在なMUCCの姿を、ぜひ会場で目撃してほしい。
<SET LIST>
1 THE END OF THE WORLD
2 ENDER ENDER
3 Ms.Fear
4 HALO
5 モノポリー
6 アゲハ
7 World's End
8 999 -21st Century World-
9 369 -ミロク-
10 JAPANESE
11 G.G.
12 Hallelujah
13 前へ
14 YOU & I
15 Mr.Liar
16 死んでほしい人
EN1 Tell Me
EN2 フライト
EN3 MAD YACK
EN4 蘭鋳
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