LIVE REPORT
SUMMER SONIC 2010|ELLIOT MINOR
2010.08.07 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ
Writer MAY-E
ロックとクラシックを融合させる音楽性が"クラシック・エモ"なんて称されているUK出身の5人組ELLIOT MINORは、クラシック・ミュージックに精通しているAlex Davies(Vo&Gt)と Ed Minton(Gt&Vo)ならではの美しいハーモニーと、ナチュラルでオーガニックなサウンドが彼らの持ち味のバンドだ。
デビュー・アルバムからアグレッシヴなナンバー「Jessica」でスタート。美しいイントロからリズミカルなサビへ向かってドラマティックに展望する「Still Figuring Out」、セカンド・アルバムのタイトル・トラック「Solaris」、ビデオ・クリップを日本で撮影しているバラード曲「Discover (Why The Love Hurts)」など、より成熟したバンドの姿を垣間見ることができた。
日系の血を引くEd Mintonは、"暑いですねー"と悠長な日本語で挨拶。そんなEdに、Alexが"今なんて言ったの?"と英語で聞き返すユニークな場面も見られた。
これまでに単独公演はあったが、日本のフェスに出演するのはこれが初となる。このアイランドステージという仮設されたステージで、音作りやハーモニーに拘りのある彼らの魅力がオーディエンスに十分に伝わるだろうかと不安もあったが、アルバムの通りにサウンドもダイナミックだったし、AlexとEdのハーモニーが美しく響き渡り、曲間には温かい拍手がメンバーに送られるという実に心地良い空間だった。Ed Hetherton(Ba)も終始にこにこと笑顔でプレイしていたのも印象的。UKならではの繊細さも、ほとばしるエネルギーも、どちらも感じられる良いライヴだった。
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