－SUMMER SONIC10お疲れ様でした。日本のロックフェスへの出演はこれが初めてでしたよね。いかがでしたか？

Alex：うん、とても楽しかったよ。日本のフェスに参加したのは今回が初めてだけど、オーディエンスのリアクションも良かったから、僕らも楽しむ事が出来たよ。他のバンドも見る事が出来たしね、面白かったよ。

Ed：僕らのファンがちゃんと来てくれたことが嬉しかったし、ファン以外のオーディエンスの前でプレイすることも出来たのは良い経験になったね。

Ali：昨日（サマーソニック二日目）も会場に遊びに行ったんだよ。雰囲気が良いフェスだよね。楽しかったよ。

－昨日はどんなアーティストのライヴを見たのですか？

Ed：昨日は起きた時間がちょっと遅くて、午後の４時くらいだったんだけど、会場に到着したのも随分遅い時間だったからTAYLOR SWIFTを見逃しちゃったんだ。だけど、SLASHとDREAM THEATERを見る事が出来たよ！

－SUMMER SONIC10でのあなた方のライヴは、AlexとEdのコーラスも完璧でしたし、笑顔でプレイしていて、見ているだけで心が温まるようなショウでしたよ。

Ed：ありがとう！僕は、日本語を話さなきゃいけないっていうプレッシャーは多少あったよ。オーディエンスにちゃんと気持ちを伝えたいって思っていたからね。

Alex：そうだね。日本のステージに立つときは、何を話すか特に気を配るんだ。なぜなら日本のオーディエンスはとても礼儀正しいし、僕らの言う事にもちゃんと耳を傾けてくれるからさ。

Ali：あと、スタートが5分か10分くらい押してしまっていたから、セットリストをカットしなくて済むように気をつけてもいたよ。

－そうでしたか。アイランドステージは外に仮設されているステージじゃないですか。音響もあまり良くない環境だった訳ですが、クラシック・ミュージックに精通しているあなた方だからこそ、出音や音の響きにストレスを感じることはありませんでしたか？

Ed：うんうん。確かにそうなんだけど、僕らが今までプレイしてきたクラブなんかよりアイランドステージの方が、ずっと音が良かったと言えるよ（笑）もっと音響設備の悪いところでやったことはいくらでもあるしね。それに、フェスってそういうものだと割り切るようにもしているんだ。だからフェスでのライヴは、音響よりもその場の雰囲気やオーディエンスとのコミュニケーションを重視するようにしているんだよ。

－なるほど。では、クラシック・ミュージックをロックのライヴに持ち込む難しさを感じることはありますか？

Alex：うん、アルバムではプロダクションに拘ったり、沢山の楽器を使用したりしていることもあって、ライヴをやり始めた頃はアルバムの音をライヴに持ち込むことに、とても苦労したよ。だけどライヴを何年もやって、経験を積んできて、ようやく上手く持ち込めるようになってきたと感じているよ。まぁ実際のところ、一番大変なのはキーボードのAliだよね（笑）

Ali：ハハハ（苦笑）

－（笑）サマソニでもプレイしていた「Discover (Why The Love Hurts)」ですが、この曲のビデオ・クリップは東京で撮影されてものでしたね。

Alex：そう、あのビデオ・クリップは前回来日した時に撮影したものなんだ。日本でビデオを撮影したいって思っていた時にちょうどタイミングよく来日していたんだよね。THE POLICEの「So Lonely」のビデオ・クリップって、日本で撮ったものなんだよ。日本の地下鉄車内や駅の構内で、メガホンを使って歌っているんだ。「So Lonely」のビデオを見て、すごくクールだなって思ってさ。

Ed：日本は夜になっても沢山灯りがついていて、カラフルでとてもきれいだろ？誰でも一度は日本でビデオを撮りたいって思っているんじゃないかなぁ。

－へぇ。ゲリラ的に撮られたような雰囲気もあったのですが・・・

Ed：そう！撮影の許可なんて取らずにビデオをまわしていたからね。この話をしてもいいのかどうか分からいんだけど・・・バンで東京を回りながら、バンを降りてはビデオをまわして、警察が来たら車に戻ってって、その繰り返しでさ（笑）
新宿、渋谷、六本木、他にも色んなところでね。

－こういうユニークなアイデアは誰が持ち寄ったんですか？

Alex：あのビデオのアイデア自体は、監督が思い付いたものなんだ。

Ed：監督と、彼の助手がハンドカメラを持ってね。どこで撮影したらいいのかを日本のクルーにアドバイスしてもらったんだ。

Alex：あと、電気屋さんから追い出されるシーンを撮りたかったんだけど、追い出されるどころか皆すごく親切で、撮影が終わるまで待っていてくれたりしたんだよ（笑）