INTERVIEW
ELLIOT MINOR
2010.09.27UPDATE
Member:Alex Davies(Vo&Gt) Ed Minton(Gt&Vo) Ali Paul(key)
Interviewer:MAY-E
-そうでしたか(笑)また、「Solaris」のビデオ・クリップは映画のようにとても美しい仕上がりですよね。これも「Discover (Why The Love Hurts)」と同じ監督ですか?
Ed:そうだよ。同じ監督が手掛けているんだ。彼は色んなタイプの作品が作れる人物なんだよ。
Alex:「Solaris」を入れて、これまでに僕らのビデオを5本も撮ってくれているんだ。多いよね。そろそろ解雇したきゃいけないかなぁ(笑)
一同:(笑)
-(笑)では、その5本のビデオの中で、皆さんどの作品がお気に入りですか?
Alex&Ed:「Discover (Why The Love Hurts)」!
Ed:他に「Time After Time」も僕のお気に入り。LAで撮影した作品なんだけど、予算も大きかったし、立派なビデオに仕上がっているからね。
-前回のメール・インタビューでは“違うジャンルのカヴァーもやってみたかった”なんてコメントもしてくれていましたね。では、カヴァーするならどの曲を選びますか?
Alex:最近だとOWL CITYのカヴァーをやったんだ。だけど、あれはただスタジオにいる時に時間があったから、遊びで作ったものなんだけど。あとは、サマソニの待ち時間にA-HAの「Take On Me」が聞こえてきて、曲に合わせて一緒にギターを弾いていたりしたけど、それはさすがにステージではやらなかったよ(笑)
-セカンド・アルバム『Solaris』のプロデューサーには、前作同様Jim Wirtを迎えていますが、再び彼を迎えた理由は前作の仕事振りが良かったからでしょうか。
Ed:その通りだよ。
Alex:ファースト・アルバムをプロデュースしてもらったことで、Jimととても良い関係を築くことが出来たんだ。アルバムを作る上で一番大切なのは、レコーディング中の居心地の良さだと思うんだよね。それが結果に繋がるから。だから、再びJimを迎えるのは僕らにとって良い事だと思ったんだ。
Ed:Jimは、新しいアイデアに対してとてもオープンな人なんだよ。色んな事を、何でも自由にやらせてくれるんだ。もちろん、腕も良い。僕らの話をちゃんと聞いて、そして受け入れてくれる人なんだ。
Ali:新しいプロデューサーを迎えると、お互い打ち解けるまでに時間も要してしまうし、Jimと一緒にやれて良かったと思っているよ。
-『SOLARIS』は、あなた方が目指したという調和の取れたクラシック・ロック・アルバムに仕上がっていると思います。リリースされてからしばらく経っておりますが、イギリスをはじめ日本のファンからどのようなリアクションがありましたか?
Alex:ファースト・アルバムの方がポップパンクっぽいサウンドだったこともあって、ファーストの方が良かったという人もいる。そういう意見が出る理由よく分かるんだ。だけど、セカンド・アルバムっていうのはより成熟したアルバムでなくてはならないからね。
Ali:うん。『Solaris』は一つの次元で終わらない、もっと多様性のあるアルバムになっていると思う。
Alex:だけど、次回作はもっとアップビートな曲を増やしてもいいかなって思ってるよ。
Ed:そうだね。ファーストとセカンドの中間くらいになるかなぁ。現時点では、まだよく分からないけどね。
-現在のポップパンクシーンは勢いを失っているし、クラシックとロックという独自の音楽性を持つELLIOT MINORは、特定のシーンと結び付くことはなかなかないと思うのですが、ツアーなどで苦労を感じることないですか?
Alex:確かに、僕らはどのシーンとも合わないと感じているよ。今のUKの音楽シーンって、ダンスの要素を持った音楽に溢れているんだ。プログラムされたビートだったり、シンセサイザーだったりね。そしてそんなものばかりがラジオでも求められている。ロックバンドの中にも、そういうビートやシンセサイザーを取り入れているバンドは増えているけど、僕らはもっとナチュラルでいたいから、そういうエレクトロの要素は取り入れるつもりはないよ。
-そうですね。デジタルやエレクトロを取り入れた音楽が増えてきた近年の音楽シーンに対して何か思うことはありますか?
Alex:そういう状況は、とても面白いとは思うんだ。UKの音楽シーンも、BLACK EYED PEASが出てきて一気に変わったし。僕らもそういう音楽は大好きなんだよ。だけど、僕らはもっとオーガニックでいたいんだ。