MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

LIVE REPORT

THE CASUALTIES Japan Tour 2009 ~OLD PUNKS 激闘市街戦+CONFLICT FOR FREEDOM~

2009.10.04 @新宿 LOFT

Writer 山本 真由

この日は昼っから調子が悪かった・・・
なんだか落ち着かなくて家を出る前に何度もトイレに行ったり、毎日使ってる地下鉄で気分が悪くなったり・・・。
2006年の『Under Attack』リリース時以来だから、3年ぶりに彼らを見ることになる。キング・オブ・ストリート・パンクTHE CASUALTIESのライヴを前に、私はそう、緊張していたのだ!!おえぇぇ。

ってなわけで、最悪のコンディションでLOFTに向かう。私の五臓六腑は興奮に荒れ狂っていた。おえぇぇ。
とはいえ、会場についてアルコールを口にすると、だいぶ気分は落ち着く。(よかった!)と、セカンド・ステージで丁度HAT TRICKERSのライヴが始まったので見に行く。THE CASUALTIESのレポだから、他のバンドについては端折るけれど、この日のサポート・アクトで凄く良かったのはこのHAT TRICKERS(前よりちょっとポップになった?でもイイ!)とTHE PRISONER(最前で踊っちゃいました!ノリノリ♪)とEXTINCT GOVERNMENT(久々に見たけどやっぱかっけえぇぇ!!)だな。


で、本題のTHE CASUALTIES。
「Carry On The Flag」から「We Are All We Have」と、最新アルバム『We Are All We Have』のオープニングまんまの始まり!これはアガる!!当然のことながら、フロントは凄いモッシュピット。
私も前回相当痛い思いをしたが、Tシャツの皆さんは沢山ひっかき傷(という名の勲章)を作ったに違いない(笑)。鋲ジャン・鋲ベル禁止?は、ざけんな!これがパンクロックのライヴである。

THE CASUALTIESは当初メンバーに結構入れ替わりがあったので、Jorge(Vo)=THE CASUALTIESみたいなイメージがあったけど、Jorgeのヴォーカルが無茶苦茶(笑)な分、シンガロング・パートのJake(Gt)とRick(Ba)のコーラスによってメロディが成り立っていることに気付く。
THE CASUALTIESの魅力はやはり、この1コーラス聴けばシンガロング出来る分かりやすいメロディとシンプルなメッセージにある。「Under Attack」という曲もそう、みんなで拳を振り上げて叫ぶ。言葉なんて分からなくても十分だ。これがこのイカれた世界にぶつけるパンクロックという抗い方なのだ。

1990年。機材も無く、楽器の弾き方すらも知らない若者達が、ただパンクロックを本物のパンクスに取り戻したくて始めたバンド。ニューヨークシティの片隅で「This is for the PUNX!!」と名乗りをあげた彼らの魂の熱は、いまだ冷めることは無い!!と、言わんばかりに初期の名曲「Punk Rock Love」。この曲、本っっっ当に好き。この曲のギターのイントロだけで泣けるファンはかなり居る筈。フロアは狂喜乱舞、みんなこの曲でダイヴしたいんだ。私もレポートの為のメモを思わずギュっとにぎってしまったために、あとあとインクがにじんで読みづらいことになった。

その後も、「Ugly Bastards」や「For the Punx」など立て続けに初期の曲をやる。
これには、鋲ジャン・パンクスもハードコア・キッズもミニスカのねーちゃんも揉みくちゃに飛んでゆく。実際、初期の音源から比べるとサウンド的にはかなりヘヴィだし、演奏も上手いので同じ曲とは思えないくらいなんだが、それが長年のツアーで鍛えられたバンドの実力を大いに表していた。

そして、さらにはRAMONESのカヴァー「Blitzkrieg Bop」までやってくれるという大サービス♪皆の者、ポゴれポゴれぇぇえい!!勿論「Hey!Ho!Let's Go!」の部分は大合唱である。バンドとオーディエンスが一体となって盛り上げるライヴ。嗚呼、天国のJoey、DeeDee、Johnny、聞こえてますか?

そんなこんなで、とっっっても素晴らしいライヴだったんだけど、短かったな!一時間もやんなかったと思う。メイン・アクトなのに・・・。まぁ、一曲が速くて短いから仕方無いのかな。
そういえば、今作はTHE CASUALTIES初のレゲエを取り入れた曲があったんだけど、ライヴではやんなかったな。ちょっと期待してたんだが。でもそれは、まだ彼らが落ち着いちゃいないぜ!って証拠なんだろうな(笑)。
余談だけど、前回見た時は、Jorgeのスパイキーが立ってなくて「やる気あんのかコルァ!」なんて声も聞こえたけど(笑)、今回は気合十分のビンビンでした!!正統派ドランク・パンクスの生き様、しかと見届けましたぞ!しかし、私はアルコールが足らん、酒ぞ酒ぞ~~~!!(と、歌舞伎町に消えゆく。笑)

  • 1