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LIVE REPORT

LOUD PARK 09|CHILDREN OF BODOM

2010.10.18 @幕張メッセ -BIG ROCK STAGE-

Writer KAORU

93年に北欧フィンランドにて活動を開始したメロディック・デスメタルバンド、CHILDREN OF BODOM、日本では通称チルボド。現在までに7枚のオリジナルアルバムをリリースしており、最新作は、CCRやSEPULTURAからBRITNEY SPEARSの曲まで飛び出すカヴァーアルバム『Skeltons In The Closet』。(しかし残念ながら、この日のセットリストからは全てはずされていた。)

筆者はLOUD PARKが初めて開催された年に一度彼らのライヴを観たのだが、その時には演奏の粗さが目立ち、全体的にはあまりいいライヴとは言えなかったように思う。しかし、Vo&GtのAlexiのダークなカリスマ性は、文句のつけようがないほどかっこよかった。
そして今回のLOUD PARKでももちろん、Alexiのカリスマ性は見事に光っていた。それと同時に、演奏面においても非常にパワーアップして丁寧さが増しており、ずっと安心して聴いていることが出来た。ライヴにおける吸引力、演奏力、ショウとしての完成度、全ての面において、筆者のLOUD PARK 09のベストアクトは、このCHILDREN OF BODOMだった。

アルバム『Are You Dead Yet?』の代表曲であり、キーボードのイントロが印象的な「Living Dead Beat」からライヴはスタート。ピロピロとしたキーボードのメロディーとギターのメロディーとの絡み合いが絶妙な曲だ。そして続く「Hellhounds」では、照明が赤く染まり、丁寧にギターソロを弾くAlexiの姿がスポットライトを浴びる。ギターキッズはこぞって彼の手元に視線を集中させただろう。「Lake Bodom」ではスクリーンにAlexiの危ない目付きが大きく映し出される。Jaskaの高速2バスと、Henkkaの厚みのある低音が産み出す暗黒のグルーヴが心地いい。「Are You Dead Yet?」では、待ってました!とばかりに、ヘッドバンキングで応戦するフロア。バラードナンバーの「Angels」では、メタルバンドとしてのライヴの魅せ方の完成形って、こういうことだよね?と、バンドから突きつけられている気さえした。最後のアンコールに至るまで、少しも緊張感を緩ませることなく、全力のパフォーマンスで魅了してくれた我らがチルボド。彼らのライヴを全てを見終わった瞬間、ファンは皆、素晴らしいライヴを見せてくれたチルボドのメンバーに敬意を持つと共に、彼らの音楽に魅了されている自分に対しても、誇らしい気持ちを抱くことが出来たのではないだろうか。やっぱり、音楽って、メタルって、素晴らしいな~。と、再認識させてくれた、文句なしの完璧なライヴだった。

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