LIVE REPORT
MASTODON|SUMMER SONIC 09
2009.08.08 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ
Writer ムラオカ
今日のSUMMER SONICラインナップの中で明らかに異色な存在であるMASTODONが登場。今までは究極のエクストリーム・ミュージックのパッケージ・ショウであるEXTREME THE DOJOでの来日など、アンダーグラウンド臭がプンプンする会場でライヴを見てきただけにSUMMER SONICのMARINE STAGE出演に少し違和感を感じてしまったが、最近の彼らのアメリカでの人気を考えれば、こちらの方がフィットしているのかもしれない。(ちなみに最新作『Crack the Skye』はUSビルボード・チャートで最高位11位)
ライヴが始まる前のステージはアメリカをはじめ世界で高評価を受けているとはいえ、ここ日本はエクストリーム・ミュージックにとって逆境の土地、トップバッターのHOLLYWOOD UNDEADに比べ半分ほどまでにスタジアム前方のエリアは閑散としてしまっている。
SEもなくおもむろにメンバーが登場し、まずは最新アルバム『Crack the Skye』のオープニングを飾る「Oblivion」からスタート。どうしても集客面が厳しい分内輪で盛り上がっている感は否めないが、メンバーは複雑な楽曲を一糸乱れぬコンビネーションでいとも簡単に演奏しているように見えるのはさすが世界最高峰のエクストリーム・バンドだ。そして名作と誉れ高い前作『Blood Mountain』から「Bladecatcher」、「Colony Of Birchmen」、「The Wolf Is Loose」、「Crystal Skull」の4曲が立て続けに演奏される。アルバムにおいては「Colony Of Birchmen」はQUEENS OF THE STONEAGEのヴォーカル、Joshua Hommeがゲスト参加、「Crystal Skull」はNEOROSISのヴォーカル&ギターのScott Kellyがそれぞれゲスト参加している曲だ。新作『Crack the Skye』からは「Oblivion」以外では「The Czar」、「Crack The Skye」のみと基本的にはフェス仕様のベスト・トラックで固めたセットリストになっていた。
見終わってあらためて感じたことはHOLLYWOOD UNDEADとTHE ALL AMERICAN REJECTSの間に挟まれたポジションはやはり無理があったのではと感じた。CANCER BATSやCAVALERA CONSPIRACY、FIVE FINGER DEATH PUNCHなどのメタル・バンドが出演する三日目のMOUNTAIN STAGEであれば結果的にもう少し観客が集まったのではないだろうか。そう考えると少し残念に思えてならなかった。
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