LIVE REPORT
CANCER BATS|SUMMER SONIC 09
2009.08.09 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ
Writer 吉野 将志
メタルステージの2番手は、カナダはトロントにて結成されたCANCER BATS。2005年に自主制作したシングルを引っ提げての北米ツアーや、NORA、ALEXISONFIRE、IT DIES TODAYなどのサポートを務めるだけでなく、アメリカの有力誌であるALTERNATIVE PRESSの表紙を飾るなど、来日が期待されていた彼らがついに日本に来たのである。
ハードコア・シーンに衝撃を与えたアルバム『Birthing The Giant』より名曲「Pneumonia Hawk」でライヴ・スタート。スタート直後からヴォーカルLiamがステージをところ狭しと動き回り、それに触発され、キッズもモッシュで応酬!!リズム隊のグルーヴ感とLiamの激情シャウトが体の心までザクザクと伝わってくる。RISE AGAINSTのTim、ALEXISONFIREのWadeなども参加したことでも注目を浴びたセカンド・アルバム『Hail Destroyer』より「Let It Pour」でシンガロングが巻き起こり、「Pray For Darkness」にて小規模ながらも生じたサークルピットでわっしょいわっしょい!!この日のライヴは終始、盛り上がりをみせていたのだが、やはり最大のハイライトはラスト2曲であろう。
なんとまさかまさかのBEASTIE BOYS 「Sabotage」のカヴァーを披露。「メタル・ハードコアを好む彼らがなぜこの曲を?」とフロア全体にクエスチョン・マークが3つぐらい点灯していたわけだが、そんなことはお構いなし!!モダンへヴィネス調のグルーヴ感にシャウトラップがたまらなくかっこいい。そんな驚きと興奮が冷めやらぬまま、ラストは代表曲である「Hail Destroyer」で終演を迎えた。
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