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INTERVIEW

CANCER BATS

2009.03.10UPDATE

CANCER BATS

Member:Liam Cormier(Vo)

Interviewer:KEE01

-2004年にヴォーカリストのLiamとギタリストのScottを中心に結成されたそうですが、どのような経緯で今のメンバー編成になったのか教えてください。

今のラインナップはScottと俺に加えて、Mike Petersがドラムで、Jaye Schwarzerがベースをやってる。Mikeはバンドを始めてから半年くらい経ったときに加入したんだ。最初の数年はAndrew McCrackenがベースを担当してたんだけど、グラフィック・デザインの道を進みたくてバンドを辞めることになって、でも今でもこのバンドのアート・ディレクションをすべてやってくれてる。ジェイは加入してから1年以上になって、すっかりバンドの固定のメンバーだし、これが最終ラインナップなんだ。今となっては、俺たちのうち誰かひとりでもやめたらこのバンドは終わりだよ。

-CANCER BATSという名前はどのようにして名付けられたのですか?名前の由来を教えてください。

この名前はバンドが始まらないうちから決めてたんだ。仕事中に退屈してたとき、バンドの名前をいろいろ考えてたんだよ。動物と病気の名前を合わせてるうちに、CANCER BATS(癌+コウモリ)っていうのを思いついて、聞いたことがない感じの名前なのが気に入ったし、俺にとってはまさにロック・バンドって思えたんだ。

-日本デビュー・アルバムでもある今作『Hail Destroyer』を聴かせていただきました。1曲、1曲、そしてアートワークにとてもメッセージ性があるなと感じたのですが、このアルバムのコンセプトを教えてください。

ツアー生活がアルバム全体のテーマなんだ。最初のアルバムを出してからずっとツアー生活を続けてきてたから、セカンドのために歌詞を書く段階になったとき、俺の経験はすべてツアーに関わるものになっていた。だからアルバムのテーマを一貫させるものとして方位磁石のシンボルを選んだんだ。それぞれの曲についてるシンボルは、俺たちの人生がたどってきた方向と、アルバムが進んでいく方向性を示してる。結果的にすべてがうまくまとまって、すごく気に入ってるよ。

-アルバム製作や曲作りなどで苦労した点があれば教えてください。

一番苦労したのは、アルバムの曲作りのためにまとまった時間をとれないことだった。ツアーが続いていたからね。だから2週間アルバム作りに時間を割いたら、次の2週間はツアーして、また家に戻ってきたらすぐスタジオに入って曲作りを続けるって感じで。それに時間にゆとりがなかったから、期限までに完成させるために毎日10時間から12時間練習に費やすっていうのを続けてた。そのときはストレスを感じたけど、ツアーに出ていたおかげで新曲をライヴで試すこともできて、どの曲がうまくいくのかわかったし、それに曲で書きたいことも尽きることがなくてよかったよ。それで10月にようやく休みがとれて、11月はツアーして、12月にずっとレコーディングして完成したんだ。

-本国カナダやアメリカでは2008年6月にリリースされておりますが、ファンや周囲の反応はいかがでしたか?

反応は最高だよ。前作よりもかなりヘヴィになってるから、新作を気に入ってもらえないんじゃないかって不安だったんだ。プレスやファンからこんなふうに支持してもらえるなんて思ってなかったのに、すばらしい結果になって。ライヴに来てくれる人も増えたし、歌詞を覚えてくれてるキッズも増えたし、もっとクレイジーに暴れてくれる。バンドとしてこれ以上望めるものはないってくらいだよ。

-曲を聴いていて、ハードコアの要素やギターのリフなどからメタルの要素など様々なジャンルの音楽要素がうかがえたのですが、あなたがたが影響を受けたバンドを教えてください。

俺たちの好みのバンドはすごく幅広いんだ。それって俺たちがいろんなタイプの音楽を本当に愛していて、CANCER BATSの音楽にそれを取り入れようとしていることの表れだと思ってる。インディ・ロックからデス・アンド・ロール、パンクからメタル、ハードコアからヒップホップまでみんな大好きで、本当に好みが多方面にわたってるんだよね。特に気に入ってるバンドを少し挙げると、BLACK SABBATH、LED ZEPPELIN、DOWN、CORROSION OF CONFORMITY、IHATEGOD、ELECTRIC WIZARD、SLEEP、BLACK FLAG、YOUTH OF TODAY、METALLICA、PANTERA、INK&DAGGER、THESE ARMS ARE SNAKES、REFUSED、AMERICAN NIGHTMARE、MURDER CITY DEVILS、BAND OF HORSES、Bon Iver・・・普段俺たちのヴァンで聴けるのはこんな感じだよ。

-アルバム・タイトルでもある「Hail Destroyer」のPVを拝見させていただきました。アルバムの再生ボタンを押した瞬間ガツン!とくる曲だけにPVもとてもアグレッシヴでかっこよかったです。パフォーマンスやカメラワーク、セットなどこだわりの点などはありますか?

これまでのビデオは全部、Mark Ricciardelliっていう最高の監督と一緒に作ってるんだ。一番いいのはとにかく自分たちのやりたいようにできること、そして彼がそれをうまくまとめて信じられないくらいかっこいいビデオにしてくれるって信頼できることだね。「Hail Destroyer」のビデオでの一番の課題は、狼がいつもそばにいるっていう状況に慣れることだったんだけど、時間が経つにつれて狼も俺たちももっとリラックスできるようになって、結果的にすごくうまくいったんだ。デカい狼だったし、すごく緊張感があってそれがいい具合に映像に反映されたと思うよ。