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INTERVIEW

Risky Melody

2024.10.17UPDATE

2024年10月号掲載

Risky Melody

Member:ALICE(Vo) Asumi(Gt) HaRU(Ba) ayae(Dr)

Interviewer:杉江 由紀

Risky Melodyは、きっと皆さんが思っているよりもしぶといバンドなので


-ギターを弾いているときには生き生きとしていらっしゃる反面、インタビューのとき等は大人しくて声が小さめで、だいぶ控えめな印象はたしかにありましたね。

ALICE:たぶん、当時は1人で東京に出て来て友達もいなかったとかね。そういうのもあったとは思うんですよ。

Asumi:ギターが友達でした(笑)。

ALICE:もともと地元にいたときから、ずーっと部屋にこもって、コンテストに出たら1位を獲っちゃうくらいのレベルになるまで練習をしていたタイプだったから、Asumiはリスメロに入って、東京に出て来て、やっとコミュニケーションっていうものをとることの大事さに気付いたんじゃないですかね。結局、曲を作るってなったら人が感動するポイントとか心の機微とか人の感情の動きとか、いろんなものを知らないといけないし、それを音楽としてかたちにしていく必要があるわけですから。しかも、ステージに立つ人間である以上まず声が小さいっていうのも、そこから鍛えたほうがいいことでしたしね。私としては、ギタリストってバンドの中では花形でいてほしいっていう思いもあるんです。

Asumi:私はギタリストで、ステージから音楽を届けたい、いい曲を作りたいっていうのがもちろん最もやりたいことではあるんですよ。でも、そのための基礎力や表現力を身に付けて、Risky Melodyにとって何か少しでもプラスになるのであれば、と思って舞台での活動もさせてもらっているということなんです。

-確実にその効果は出ていらっしゃるようですね。このインタビューでの音声からして、以前よりも格段にクリアになられている印象です。

Asumi:発声から変わったんだと思います。あと、前より度胸も付きました(笑)。

ALICE:あとですね。さっきの劇団たまゆらの件なんですけど、これは女子劇団で各公演のテーマとして毎回Risky Melodyの楽曲を使ってるんですよ。

Asumi:旗揚げ公演("玉響神楽")では新しくそのために書き下ろしました(『いたいいたいあい』収録曲「記憶の岸辺」)し、11月の次回公演に向けてもまた新しく曲を作ります。

-バンドが自らメディア・ミックスを仕掛けて、演劇と音楽をパラレルに表現していっているわけですね。なかなか斬新なアプローチです。

ALICE:普段ライヴに来てくれる層とは違うところにもRisky Melodyの音楽を届けたいな、と思って始めたのが劇団たまゆらなんですよね。劇団たまゆら旗揚げ公演"玉響神楽"のために作った主題歌「記憶の岸辺」の後の、劇団たまゆら第2回公演"DIGITALHOMUNCULUS"のときは、アルバム『Reflection』(2023年リリース)に入っていた「フタシカ」っていう曲をテーマに使いましたし、11月の分については、劇団たまゆら第3回公演"ロボット-遥か彼方のミライの記憶-"の主題歌であると同時に、来年1月17日のZepp Shinjuku公演に向けた曲にもしていきたいと思ってるんですよね。"Binary Code"っていうタイトルで、今ちょうど制作中です。

-つくづくRisky Melodyの貪欲さには感心しますよ。バンドのために、音楽のために、たとえ困難な状況でも前進し続けるだけでなく、新たな領域にまで果敢に足を踏み込んでいく姿勢には、凛々しさとたくましいヴァイタリティを感じるほどです。

Asumi:全部を糧にしてますね(笑)。

ALICE:もう、何しろ必死ですから(笑)。私たちにとってのホームである下北沢VOICE FACTORYには、今年から、ライヴハウスのスペースだけでなくて1Fにロック・カフェ&バー OZを新しく併設しましたしね。1Fのほうは毎日のように営業してますし、私たちも店頭に立ったりしてるんで、下北沢に集ってくるいろんなロック好きな人や、ライヴ終わりの人たちが気軽に寄ってくれるような、音楽が好きな人たちにとっての交流の場になっていってくれたらいいなと思ってるんですよ。リスメロとして思うように動けなかったのもあって、今年は劇団とか飲食とかここにきて手広い感じになっちゃってますね。それもこれも、どんなことがあってもバンドを続けていけるように自分たちの基盤を強固にしたい、っていう気持ちから始まってるわけです。まぁ、ピンチはチャンスっていうことですよね。

-当然、今日のインタビューで出てきた様々な事柄は、2025年1月17日のZepp Shinjuku公演"君と僕となら越えていける 10th Anniversary ONE-MAN LIVE「Love is ...」FINAL"へと、繋がっていくことになるわけですが......万難を乗り越えての当日は皆さんにとってさぞかし感慨深い1日となるのでしょうね。

ALICE:きっと胸いっぱいになるんだろうなぁとは思います。でも、今の段階だとそこでの景色を見るのが楽しみだなと思う一方で、メンバー全員どれだけいいライヴを作っていけるのか、どんな音楽を聴かせていけるのか、っていうことを何よりも強く意識してます。感覚としてはその日に向けて修業してるっていう感じに近いです。

ayae:私は最近、いろんなライヴに行って勉強してます。"NAONのYAON"で、「いたいいたいあい」(の歌詞)を作ってくださった相川七瀬さんとか、SHOW-YAさんとか、レジェンドの方々のパフォーマンスがすごくて圧倒されたんですよ。本当に感銘を受けましたし、感激もして、そこで"これはもっといろんなライヴを観なきゃいけないな"と思ったんですよね。今はあちこちのライヴに出掛けるたび、新たな刺激を受けつつ自分たちのライヴにも活かせるように研究をさせてもらってます。

HaRU:私もライヴはよく行ってます。特に、ワンマンの構成の仕方について得るものが大きいですね。1月に向けていろいろと参考にさせてもらってます。

ALICE:あと最近、今さらですけど私たちカバーをやったりもしてるんですよ。これが思ってた以上にバンドにとってためになってますね。

HaRU:ちょっとそこは初心に立ち返る的なところがありますね。私は音楽を始める=リスメロでのスタートだったんで、あんまりカバーってやったことがなかったんです。それを今になってやってみることで知ることは多いし、いろんなジャンルの音楽を吸収しながら、自分たちの音楽に活かせそうな要素を日々どんどん蓄積してます。

-以前、川崎クラブチッタで開催された、"Risky Melody 9th Anniversary ONE-MAN LIVE君と僕となら越えていける2023"も、視覚的演出や凝った舞台セットを駆使したものとなっておりましたけれど、ここまでのお話を鑑みると、今度のZepp Shinjuku公演はさらにスケールアップしたものになっていきそうですね。

ayae:それは間違いないと思います。Risky Melodyにとって、その時点で最高のライヴにしたいですね。

ALICE:既存曲たちに関しても、この4人でのサウンドとして、ここからのツアーを経るなかでさらに磨きを掛けていこうと思ってます。

HaRU:誰が観ても"今日、すごかったねー"ってなるような、そんなライヴがしたいですね。そのために、今はベースの技術を向上したくて一生懸命練習してます。最近は路上ライヴもやってるんで、たまたま観た人が"ワンマンがZepp Shinjukuであるの? じゃあ行くね"っていう気持ちになってくれるようにしたいんですよ。あるいは、もし1月のZepp Shinjukuに友達に誘われてたまたま来たっていう人でも、ちゃんと楽しんでもらえるようなライヴにしたいんです。そして、"もっと早くファンになってれば良かった"って思ってもらえるように(笑)、頑張ります!

Asumi:いいライヴを更新していくのは当たり前ですが、Zepp Shinjukuでは、さらに私たちにとっての最高を更新できるようなライヴをやりたいなと思ってます。そして、来てくれた皆さんの心を動かせるようなライヴをしたいです。いい曲もいっぱい作りたいし、せっかくなのでギタリストのとしての見せ場も作れたらいいなと思っているので、全力で頑張ります。

ALICE:これだけ楽器隊のみんながRisky Melodyを強化させるために力を入れてくれてるので、Zepp Shinjukuでは、みんなのソロ・コーナーをバシバシ入れたライヴにしたいと思ってるんですよ。うちはバンドなんでね。私も今まだ喉の調子は万全とは言えないですが、来年1月までにはそこも立て直しつつ全力で動いていきたいです。Zepp Shinjukuでのツアー・ファイナルも大事ですけど、そのファイナルに至るまでの過程もすごく大切ですからね。自分たちの熱量も、ファンのみんなの熱量も、ここから高め続けながら最高のツアー・ファイナルを迎えて、私たちRisky Melodyは皆さんの記憶に絶対残る情熱的なライヴを必ず届けます。もし、その日で世界が終わったとしても後悔しないというくらいの最高な輝きを見せますよ。なおかつ、10周年のその先にも繋がっていくような素晴らしい日にしたいと思います。

-期待しております。

ALICE:大丈夫です。Risky Melodyは、きっと皆さんが思っているよりもしぶといバンドなので(笑)。

LIVE INFORMATION

"君と僕となら越えていける
10th Anniversary ONE-MAN LIVE「Love is ...」FINAL"

2025年1月17日(金)Zepp Shinjuku (TOKYO)