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INTERVIEW

DESURABBITS

2021.03.30UPDATE

2021年04月号掲載

DESURABBITS

Member:EMI YUZU KARIN BUCHO

Interviewer:宮﨑 大樹

2013年に結成し、メンバーの脱退/加入もなく活動を続けてきたDESURABBITS。当時は小中学生だったメンバーも、今や19歳、20歳(BUCHOは??歳)になった。そんな4人が、自身の青春時代のほとんどを費やしたアイドル活動を締めくくるラスト・アルバム『JUMP』のリリースを迎える。デスラビが最後に遺してくれたラスト・アルバム、そして解散に向けた想いや、これまでの活動の思い出など、じっくりと語ってもらった。ありがとう! DESURABBITS!!

-これがラスト・インタビューということになります。

YUZU:ひゃぁあー(笑)!

一同:(笑)

-(笑)まずはラスト・アルバムが完成しての気持ちを聞かせてください。

YUZU:嬉しいです、本当に。やっと出せることへの安心感がすごい。

EMI:アルバム『JUMP』が最後の作品で良かったと思います。

KARIN:集大成みたいな感じだなって。

BUCHO:そうだね。まさに集大成ということで、待たせたぶんだけ内容に厚みがある、素敵なアルバムを届けられる嬉しさがあります。

-収録曲を一覧で見ると、改めて歴史を感じます。再録も含めれば"デスラビッツ"→"です。ラビッツ"→"DESURABBITS"とすべてのアーティスト名での曲があって。

YUZU:そうですよね。こんなに音源化していない曲がいっぱいあったんだという驚きがありました。"1枚で収まらないんだ"って、ビックリ。

EMI:あれも入れたい、これも入れたいという曲が多くて。改めて、いい曲が多いですね。

KARIN:いろんな作家さんの曲が入っているから、デスラビ(DESURABBITS)のいろんな一面を見せられると思います。

BUCHO:当初は未収録曲だけを入れる予定もあったんですけど、そこでプロデューサーともメンバーとも話して、デビュー曲「アイドルSTAR WARS」、YouTubeで一番再生されている「恋する季節」の歌の再録Verをうまくミックスしてもらったことで、初めて聴く人でも楽しめる収録リストになったなと思いますね。

-初期の曲の再録することにしたのは、解散が決まってからですか?

YUZU:いえ、その2曲は解散が決まる前にもう録り終わってたんです。声もだいぶ変わったじゃないですか? だから"録り直したら面白いよね"と。もともとはボーナス・トラック的な形で入れようと考えていたんです。最終的にはアルバムの中に組み込まれましたけど。

BUCHO:「Magic of Butterfly -成蝶-」をリリースしたときに"成蝶"というキーワードが我々の中にあったので、"成蝶"(=成長)したDESURABBITSの声も届けたかったんです。"いつか旧楽曲の録り直しをやりたいね"と言っていたんですよ。

-ラスト・アルバムということで、収録曲の中から思い入れの深い曲をあえて1曲選ぶなら、どの曲ですか?

KARIN:私は、「一瞬で」です。コロナ禍に被ってしまって、なかなかファンの人の前で披露できなかったんですけど、みんな聴いてくれたし、オリコン(デイリー9位)にも入れました。かりこ(KARIN)的には、この曲に支えられたというか、救われた感じだったから、この曲の思い入れが深いです。

BUCHO:個人的には「I'M ON MY WAY」。等身大の曲だということ、歌詞が熱いこと、あとミドル・テンポを使っているのがDESURABBITSとしては面白いと思うんですよ。ただ、聴いてほしいのは「東京の隙間」。EMIさんのソロ歌唱曲なんですけど、昔の曲と比べると、まったく別人が歌っているように聴こえる素晴らしい曲です。スロー・バラードの曲で、よく歌い込まれているし、彼女の個性が出ています。しっとりしたいとき、落ち着いた気分になりたいとき、もしくは楽しい気分になりたいときにも素敵な曲なので、聴いてください!

EMI:「東京の隙間」はマジで歌詞がいい。今日も朝に聴いていたんですけど、歌いながらご飯作っていて、いい歌詞だなぁ~と思いました。

-自分が歌っていない曲を挙げるというのは、なんかいいですね。愛を感じます。

BUCHO:激ロック的には「Don't think, Feel!」とかが合ってるかなと思うんですけど、ロック、ラウドを歌うグループのメイン・ヴォーカルがしっとりした曲を歌いこなせるのが、DESURABBITSの売りのひとつなんだと感じています。

YUZU:今、ライヴで聴きたい。レコーディングのときと絶対違うじゃん? 歌い方とか。

EMI:レコーディングって"こういうイメージで"みたいなディレクションがあるじゃないですか? 実はそれがすごい不満でした(笑)。レコーディングでは自分の好きに歌えないんですよ。ライヴだと自分の好きに歌えるので、ライヴのほうが楽しい(笑)。

-YUZUさんの思い入れの深い曲はどれですか?

YUZU:「LAST SONG」ですかね。音源化できたこともそうだし、それまでは「お祭りJAPAN!!告白Night」(2014年リリースの3rdシングル表題曲)が、ライヴの最後の曲だったじゃないですか?"「お祭りJAPAN!!告白Night」の後任曲みたいなものを作ろう"と、当時のサウンド・プロデューサーのコバテツ(小林哲也)さんが作ってくれたのが「LAST SONG」なんですよ。でも、ワンマン・ライヴの最後に初披露したときに、あまりにもライヴが締まらなくて(苦笑)。お客さんも"これで終わり?"みたいな感じだし、YUZUたちも"これで良かったのかなぁ"と思っちゃう感じだったんです。でも、気づいたらお客さんが"大好き"と言ってくれる曲になっていたし、歌っていても楽しいし、振付もいつもの先生と違うんですよ。ちょっと違うスパイスになっていて、歌詞もすごくいい曲なので推したいですね。

-初めてライヴでやったときって、締まらなかったわけじゃないんだと思うんですよ。いきなり"これが最後の歌だから"と歌い出すから、それこそ"え? もしかして解散するの?"みたいに、不安を感じた人もいた気がしていて。というか、私はそうでしたし。

一同:(笑)

YUZU:ビックリだったのか! 私たちにとっては、すごくライトな"これが最後の歌"だったんですけど(笑)。

BUCHO:お客さん的に、当時茶番を繰り返してきたデスラビだからこその困惑(笑)。

YUZU:人間不信というか、DESURABBITS不信(笑)。あと、当時のマネージャーさんが最後だった日にインストア・ライヴがあって、「LAST SONG」でボロ泣きした思い出があります。後ろで観ているマネージャーさんが視界に入って、"マジでこれが最後なんだ"と思って。

-ではEMIさんは?

EMI:私は「卒業少女‐未来絵‐」かな。転機になった曲だし、ダンスが難しかったので、振り入れで毎回大号泣したり、YUZUちゃんに夜な夜な個別で教えてもらったりしたんです。ライヴで踊るたびに、そのときのことを思い出して"あぁ、上手くなったなぁ"と思って踊ってます(笑)。思い出深いですね。

YUZU:"兎革命"(※2019年に掲げたテーマ)の曲だしね。

-"兎革命"は7年間の活動を振り返ったときに大きなタイミングでしたよね。

EMI:曲もそうですし、衣装の雰囲気とかMVの雰囲気とか、全部が急に大人になった感じがしたんです。「卒業少女‐未来絵‐」のときは、まだちょっと背伸びしていた感じがあったんですけど、あのタイミングで、この曲で"兎革命"ができて良かったなと思います。