MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

デスラビッツ

2016.05.20UPDATE

2016年05月号掲載

デスラビッツ

Member:ゆず えみ かりん 部長

Interviewer:山本 真由

-2ndアルバム『第二次うさぎ大戦』の完成、おめでとうございます! アイドルとしては、異色の"デス・ポップ"ということで今回の激ロックでのインタビューとなるわけですが、こういった趣旨のユニットを結成したきっかけはなんだったのでしょうか?

部長:僕はもともとインディーズ・レーベルの部長なんですが、立ち上げ当初の2013年夏ごろに、"アイドルをプロデュースしてくれないか?"というお話をちょうどいただいて。でもすでに、アイドルさんて世間では飽和状態だったんですよね。そこで、"普通にやっても埋もれちゃうだけかな? あ、アイドルにおじさんが入ったら目立つかな? あ、部長が入っちゃおうかな!"という発想からデスラビッツが始まりました(笑)。今となっては、男性が交じっているアイドルはたくさんいますが、当時は僕らだけだったんじゃないかな。

-デスラビッツの楽曲は、アイドルらしいポップなメロディに、メタルやデジタル・ハードコア、エレクトロコアなどのラウドロック的要素、そしてジャズやフュージョンなども織り交ぜた、過剰な音楽的装飾を入れたことによって、カオスな世界観を繰り広げています。こういった音楽性に、メンバーの女子3人の抵抗はなかったのでしょうか?

えみ:最初は混乱しましたね。普通のポップスしか歌ったことなかったし(苦笑)。

ゆず:曲の展開も聴いたことない感じで......でもメロディだけは覚えやすいのが不思議でした。

かりん:部長は何言ってるかわかんないけどね(笑)。

-また、こういった音楽性は、デス・ヴォイス担当の神崎部長の趣味によるものだと思いますが、なぜ部長自らメンバーになってしまったのでしょうか? カワイイ女の子が激しい音楽に乗せて歌って踊るというユニットかと思ったら、なんだか様子がおかしいなと......。

ゆず:いや、私たちは本当に部長と一緒にやるなんて最初聞かされてなかったんですよ!

えみ:ほんと、なんだか様子がおかしいと思ったら、いつの間にかいましたよね......。

部長:だから、3人だけじゃ、埋もれちゃうでしょ? 部長必要でしょ?

かりん:"最近は私たち(3人)に部長が埋もれてる"ってファンの方が言ってましたよ。

部長:な!

-そんな部長の過去の音楽活動や、音楽的バックグラウンドについて教えてください。

部長:部長は学生時代、LUNA SEAや黒夢、MALICE MIZERなどのコピー・バンドを経由し、1997年ごろから、KORN、LIMP BIZKIT、MARILYN MANSONなど、ラウド系に足を突っ込み、SLIPKNOT、CONVERGEも経由して、デジタル・ハードコアを生み出したATARI TEENAGE RIOTに出会ったんだ。そっからはもう、デジタル・ハードコアにどっぷりで、"速さと重さ"、"ノイズと絶叫"のみを追求した音楽を制作していたんだ。ちなみに、あまりにも深みにハマりすぎて、BPM250以下は遅く感じちゃう後遺症が今も残っています(笑)。

-ちなみに、メンバーの女子3人、ゆずさん、えみさん、かりんさんはかつて、usa☆usa少女倶楽部という純粋なアイドル・グループのメンバーだったそうですが、3人の音楽的嗜好はそれぞれどうなんでしょう?

ゆず:本当はアイドルっぽい、ポップな感じがよかったんですけどね......。

えみ:ハードコアとかじゃない感じがいいんですけど、部長が勝手に(笑)。

かりん:激しい音楽ではなく、明るくてかわいい感じの曲がよかったです!!!

-自主企画ライヴ"部長FESTIVAL"を毎月開催していますが、共演者はどのような基準で選んでいるのでしょうか? また、現在は"部長が観たいアイドル"を決めているようですが、今後ロック・バンドとの共演は考えていますか?

部長:"部長FESTIVAL"は、"部長が観たい、共演したい!"と思ったアーティストさんに声を掛けているんです。そう、部長的に"アイドル"じゃなく、"アーティスト"さんに♪ なので、今後はロック・バンド、ハードコア・バンドもお呼びしたいのですが、なかなかタイミングが合わなくって(笑)。このインタビューをご覧のみなさん、ぜひ、お気軽にお声掛けください!!

-過去、ワンマン・ライヴのたびに、部長の脱退が表明されているようですが、結果的に脱退はないですよね? なぜ、たびたび脱退が宣言されるのでしょうか?

部長:いや実はね。実際引退は考えてるんだよ。だって部長会社員だし、3人が自力でお客さんをたくさん呼べるようになって、3人でやれるに越したことはないでしょ。でも、そうなるまではもうちょっと先なのかな? グフフ。

ゆず:こんな感じなんです......だから私たち3人は一生懸命頑張って部長を見返したいんです! そして引退させたいんです!