INTERVIEW
デスラビッツ
2016.05.20UPDATE
2016年05月号掲載
Member:ゆず えみ かりん 部長
Interviewer:山本 真由
-ちなみに、部長はどうして素顔を隠した完全武装なんですか? LADYBABYのビアちゃん(レディビアード)のように、部長もカワイイ恰好をしてみようと思ったことはないですか?
部長:ライヴって、基本暴れる場所でしょう? モッシュ、ダイヴ、ウォール・オブ・デス......。部長、40歳近いし、膝と腰が悪いから、完璧な防御態勢にしたら、今のスタイルになりました(笑)。(※ちなみに、デスラビッツのライヴでは激しいモッシュなどありません)ビアちゃんはかわいさを前面に出しているが、部長は"ライヴは演者とお客様の戦い"と思っているので、50歳までは今のスタイルを続けます!!
-なるほど。しかし、今後激ロックでの掲載をきっかけに、デスラビッツのライヴにモッシュ・エリアができる日が来るかもしれないですね。それまで、完全武装で頑張ってください! ところで、メタルを取り入れたアイドルという意味では、BABYMETALにも通じるところがあると思いますが、彼女たちの目覚ましい活躍ぶりについてはどう見ていますか?
部長:ただただ尊敬しております。4人でBABYMETALさんのライヴに行っちゃうくらい。
ゆず:本当に雲の上の存在です。ただ、私たちはメタルというジャンルだと思われがちなんですが、軸はポップスなんです。
かりん:メロディはどの曲も絶対にかわいくできてるんです。
えみ:激しい曲も多いですが、ゆっくりな曲や、みんなでタオルを回す楽しい曲まで、いろいろありますよ!
-デスラビッツも国際的な活動を視野に入れているのでしょうか?
えみ&ゆず&かりん:海外行きたいです!!
-そんなデスラビッツのエッセンスのすべてが凝縮されたようなアルバムが、今作『第二次うさぎ大戦』となるわけですが、完成した作品をご自身ではどう評価していますか?
ゆず:すごくデスラビッツらしい作品だと思います。前回のアルバムよりもパワーアップしてます。
かりん:どの曲も一度聴いたら頭から離れないような音楽で、聴いていてとても楽しい気分になると思います!!!
えみ:盛り上がれる明るい曲からバラードまで様々なジャンルがあって、メンバーの声も前作と違ったりと成長がわかるアルバムだと思います!
部長:今の時代、他のアイドルさんやアーティストさんが、やりたいけど事務所の方向性でできないようなことをマルっとやっちゃってます(笑)。ぜひ、聴き比べてください! 最高で、本気の茶番が楽しめますよ~。
-今作では、ほとんどの楽曲の作詞作曲が、J-POPからゲーム音楽まで多岐に渡る楽曲提供やプロデュースを手掛けている小林哲也氏によるものですが、楽曲のコンセプトや方向性には、メンバーの意見も反映されているのでしょうか?
部長:部長はいつも、"バッキバキのBPM900のハードコア・テイストにして!"ってオーダーしてるよ。
ゆず:私たちは、"ポップでキャッチーな曲を歌いたいです!"ってお願いしてます。
部長:あ......だからあんなどこにもない感じの曲になるのかな(笑)。
-シングル曲でもあるTrack.2「なんで?」は、キャッチーなパートとヘヴィなパートが絶妙なギャップ感を生み出している楽曲ですが、歌詞の内容がコミカルでありながら、無垢な少女から見た大人の世界の黒い部分など、アイロニカルな表現も印象的でした。
部長:デスラビッツの歌詞は、意外と深いんですよ。大人目線と、子供目線を織り交ぜた、これまた誰にも真似できない歌詞。何度聴いても、飽きないですよ(笑)。
えみ:かりんちゃんのソロ・パートも要チェックです!
かりん:やだー! 恥ずかしい!
-その「なんで?」のカップリング曲でもあったTrack.4「怪獣ANPONTAN」は、"合法ダウンロード"という名目で、オフィシャル・サイトで無料配布されていますが、こういった大盤振る舞いともいえるファン・サービスをしようと思ったのはなぜですか?
部長:まだまだ知名度がないデスラビッツの音楽を、ちょっとでも知ってもらいたくてさ。会社でめっちゃくちゃ怒られたけど、やっちゃった(笑)。
ゆず:いつも"デスラビッツのためだ!"とか言って無茶苦茶なことばかりして会社で怒られてるみたいです(笑)。
-また、アルバムの中でも、アニメやゲーム音楽に数多く携わる北島美奈さん作詞作曲のTrack.6「By your side」は、女性アーティストの作った楽曲だけあって、優しいピアノの旋律が沁みる感動的なバラードで、異色なナンバーですよね? こういった"歌唱力が問われる楽曲もこなせる"という、ある意味見せ場にもなっていると思いますが、こういう楽曲も入れたいと思ったのはなぜですか?
ゆず:それはやはりデスラビッツはポップスを軸にしているからですね。素敵なメロディを届けたいし。バック・トラックは激しいものが多いですが、ピアノだけでも十分えみちゃんの魅力は伝わると思うんです!
部長:"デスラビッツらしさ"っていうのは楽曲のジャンルじゃないんですよ。えみ、ゆず、かりん、部長の個性に合わせてメロディと歌詞があって、バック・トラックには固定観念はない! これも新しいでしょ(笑)? まぁ部長は激しいのがやりたいんですが......。