MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

HYDE

2020.11.20UPDATE

2020年11月号掲載

HYDE

インタビュアー:荒金 良介

HYDEの最新モードを封じ込めた渾身の音源と言えるだろう。前シングル『BELIEVING IN MYSELF / INTERPLAY』以来、約8ヶ月ぶりになるニュー・シングル『LET IT OUT』をドロップ! 表題曲は腹にズシリと響くヘヴィなリフを用いたアグレッシヴなサウンドで攻め立てる強力ナンバー。合唱コーラスも加えて、リスナーと強固な一体感を築き上げるライヴ仕様の楽曲に仕上がっている。もうひとつのカップリング曲は映画"NANA"主題歌の「GLAMOROUS SKY」をフェス・アレンジにバージョン・アップしたもので、高揚感を刺激する生々しいフィーリングが爆発している。今作の話を主軸にHYDEが見据えるこれからの展望についても話を訊いた。


アメリカのフェスに出て、ほかのバンドに勝てる曲を意識してます


-今作は約8ヶ月ぶりのシングルになります。もともと11月に出す予定だったんですか?

どんどん遅れましたね。本来なら夏に出す予定だったんですけど、情勢的にも急いで出してもしょうがない雰囲気だったので、それなら焦らずゆっくり作ろうと。それで、9月とか10月に出そうと思ったけど「HALLOWEEN PARTY - プペル Ver. -」や、ジェジュンのの「BREAKING DAWN (Japanese Ver.) Produced by HYDE」のリリースなどと重なったので11月になりました。

-楽曲自体はいつ頃にできたものなんですか?

6月にはレコーディングしてました。でも何回も歌い直したので、結局8月ぐらいまでかかったかな。すぐリリースしないと、気に入らないところがどんどん出てきちゃって。やっぱりここ気になるから歌い直したいって。ミックスはアメリカとのやりとりだったので、それも何度もやってましたね。

-アメリカとのやりとりはスムーズに進んだ感じですか?

今回は昔からやってもらっているJosh Wilburという人で、彼とはコミュニケーションが取りやすいんで。どうせコロナでスタジオにみんなが集まってミックスとかはできないし、リモートで細かい部分までやり取りして、"もう少しここボリュームを上げて"みたいな感じでしたね。

-今作の2曲ですが、どちらもライヴ映えしそうな作風が揃ってます。まず「LET IT OUT」はヘヴィな音像を貫きながら、サビはスタジアム/アリーナ規模の会場で力を発揮しそうなスケール感の歌メロが印象的です。この曲はどんな構想で作り始めたものですか?

自分が今やっているスタイル......バンド・メンバーがマスクしていたりとかして、ちょっと過激な雰囲気があるので、それにピッタリ合うようなものを作りたくて。アルバムの1曲目を飾るような代表的な曲を作ろうと。あと、ストリート感とか、みんなで合唱して一気に盛り上がれるものを作りたくて、そこを突き詰めていきました。

-演奏陣のヴィジュアル面を含めて、今のスタイルをわかりやすく提示できる曲を作ろうと?

そうそう。メロディアスなものも嫌いじゃないけど、あのマスクマンとあまり合わないんですよ。この曲もほんとはもっとメロディアスでゴシックな感じだったんだけど、どんどんストリート寄りのメロディに変えて、結構イジりましたね。

-それでヘヴィな要素が増していったと?

リフは揃っていたんで、クリーン・パートをなくして、より個性的な曲にしていきました。

-HYDEさんが言うストリート寄りとは?

ちょっと違うかもしれないけど、ラップコアとか、ああいう雰囲気ですね。僕はラップできないので、やるつもりはないんだけど、ああいう雰囲気を取り入れると、マスクマンともバランスがいいと思って。

-ラップコアだと、00年前後に出てきたLINKIN PARKやSLIPKNOTあたりのイメージですか?

そうですね。SLIPKNOTはどこか意識してます。自分の中で目標としているところはあるかな。あそこまで激しくはないですけどね。

-あの頃に出てきたニューメタル系バンドは、音像はもちろん、ヴィジュアル面もインパクトがありましたよね。

ルックスと音楽はなるべく繋がっていたいんですよね。前回のアルバム(2019年リリースの『ANTI』)も意識はしていたけど......アメリカでのライヴを考えたときに、なんでこんな格好で、こんな曲をやってるんだって、バカにされそうだから。そのへんは意識して、向こうでやるときは雰囲気に合った世界観でやりたいなと。

-海外のフェスやツアーで得た経験値や肌で感じたことをより音源に落とし込めた感じですか?

そうですね。今はそればかり意識してます。だから、日本のシーンは正直あまり考えてないというか、メロディアスならば受け入れてもらえるかなって。基本的にはアメリカのフェスに出て、ほかのバンドに勝てる曲を意識してます。

-アメリカのフェスに出たときに何が必要だと感じましたか?

根性と演奏力じゃないですか。根性がないと......普通の演奏で終わっちゃうから。かっこいいバンドなんて鬼のようにいるし、歌が上手い人もいくらでもいる。そこで目立とうと思ったら、そいつらに負けない根性とか......演奏力も日本人は弱いと思っているので、歌もちゃんと歌わないとダメだし。今までそんなことを意識したこともなかったけど、アメリカを回っていると、それを意識するようになりました。だって、僕の前に出ていたバンドのほうが、歌が上手いんだもん。そうなると、本気で歌わないと伝わらないし、日本人はダメだなと思われたら癪ですから。僕の今の考えでは日本人が普通に向こうでやっても、なかなかインパクトを与えられない。僕はソロ・アーティストなので、バンド・メンバーにマスクしてもらうことによって一発で覚えてもらえますからね。あっ、マスクのバンドがいたねぇって。動く舞台装置ですね。とにかくインパクトが重要だと思う。