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INTERVIEW

INITIAL'L

2019.07.25UPDATE

2019年08月号掲載

INITIAL'L

Member:悠希(Vo) サトシ(Gt) ZERO(Gt) 緋遊(Ba) 一朗(Dr)

Interviewer:藤谷 千明

INITIAL'Lが8月2日に4枚目のシングル『東京ホライズン』をリリース。"輝きたい まだ足りない"と叫ぶ歌詞に象徴されるように、貪欲なチャレンジを続ける彼らの現在が刻まれている。自ら掲げるテーマ"フューチャー・ロック"を進化させるべく、外部アレンジャーとして、ロック・バンドからアイドル、アニメ・ソングまで手掛けるイイジマケンを迎え入れ、さらにサウンドを更新していった。常に挑戦し続ける5人へのインタビューをお送りする。

前回のインタビュー(※2019年4月号掲載)では、楽曲制作中で、"今は自分たちと戦っている最中"とおっしゃっていたのが印象に残っています。『東京ホライズン』は、その戦いの成果なのでしょうか?

ZERO:超難産でしたね。

悠希:メンバー間の選曲会でも"どうする?"という感じで、それで今回は外部アレンジャーと一緒にやってみようと思って。イイジマケンさんという方なんですけど。

-外部アレンジャーを入れた経緯は?

ZERO:周囲から"こういう形でやってみたらどう?"と提案されてのことですね。

-バンドとしては、抵抗はありませんでしたか?

ZERO:まったく抵抗なかったですね。

サトシ:メンバーがひとり増えたような感覚ですね。やったことないことはやってみようみたいなスタンスです。

悠希:自分たち以外の人の意見を取り入れることで、自分たちの理想に近づけることができるんじゃないかなと。

-なるほど。

悠希:新しいテイストを加えるいいきっかけになったし、これまで一歩踏み出せなかった部分が解消された感はあります。

サトシ:(イイジマケンさんも)メンバーと同じ目線だったのでやりやすかったね。ひとつの作品をいいものにしていこうという感覚で、自分たちの中にあるものを素直に、作品に反映させられた。

悠希:上から何か言ってくるわけではなく、"こういうのもあるけど?"みたいに提案してくれたので。

サトシ:そのうえで、これまでのメンバー同士のやりとりとは違ったこともあって、俺が家で作ったアレンジを渡して、戻ってきたものを聴くと"あ、ここが変わってる"みたいな駆け引きもあり(笑)。

ZERO:"ココは譲りたくないのかな"みたいな(笑)。

悠希:そういうのも楽しいよね。

サトシ:それで、結果そっちのほうが良かったこともあったし。

悠希:これまで曲全体を俯瞰して見てくれる人がいなかったところに、イイジマさんは頭からケツまできちんと見てアドバイスをくれる。それですごくバランスが良くなったよね。

ZERO:いろんな意味で広がりましたよね。面白かった。

-その結果、この『東京ホライズン』収録の4曲が生まれていったと。1曲目、本作の導入的な位置にある「MANA」のお話から聞かせてください。

悠希:「MANA」はSEというか、「東京ホライズン」をイメージしたBGMのように作りました。タイトルは、すべての始まりの力というか、オカルト的な意味合いもありますね。

-原始宗教の神聖な力の概念ですよね。SFやゲームにも出てくる。

悠希:そうですね。それを全部ひっくるめて"誕生"という感じです。

-そこから表題曲の「東京ホライズン」に繋がっていくわけで。

サトシ:前回のアルバム(2018年リリースの1stフル・アルバム『INITIALIZE』)と同じことをやっても意味がないし、もし自分がリスナーだったらつまらないだろうなって、新しいINITIAL'Lを見せたいという想いがあった。この4曲は、サウンド的にも新しい要素が多い。ラップを入れてみるとか。

-全体的にバラエティに富んでますよね。

サトシ:それに今回は、大胆にメリハリがあるというか、バンド・サウンドだけじゃないみたいな、バンド・サウンドが出ている部分と、そうでないところの差が激しくなってるんですよね。これまでならどこかにドラムのビートが入ってたようなところも、"今回はやらない!"と。

悠希:結構思い切ったよね。