INTERVIEW
INITIAL'L
2019.07.25UPDATE
2019年08月号掲載
Member:悠希(Vo) サトシ(Gt) ZERO(Gt) 緋遊(Ba) 一朗(Dr)
Interviewer:藤谷 千明
INITIAL'Lのテーマである"フューチャー・ロック"とは何かと言うと、チャレンジを続ける精神のことなんです
-そして、通常盤に収録されている「BRILLIANT SKY」は?
悠希:この曲は、『INITIALIZE』の延長線上って感じですね。
ZERO:"スタイリッシュになって帰ってきた!"、"進化系!"って感じですね。
一朗:『INITIALIZE』のときよりも、音がタイトになっていますね。
悠希:最初はちょろちょろっとイントロのワンフレーズがあるくらいのデモだったんですけど、その状態でサトシが"なんかいい感じになるかも"って言い出して。とりあえずそのトラックをみんなに渡したら、イントロが完成してできあがっていった感じですね。
-サトシさんがこの曲にピンときた理由は?
サトシ:華がある!
-たしかに、華やかで壮大で雰囲気の曲です。
悠希:「S.O.S」は、狭いような、縮こまった感じじゃないですか。「BRILLIANT SKY」で、バーン! って(※大きく両手を広げる)。
ZERO:タイトルの通り、空に広がっていくみたいな。
サトシ:この曲、清涼飲料のCMにありそうだよね。
悠希:これまで、こんなに爽やかな曲はなかったから、ライヴでやるの楽しみだね。例えば1曲目にやるのもアリだよね。
ZERO:いけると思う。
悠希:イントロ鳴ってる間に会場を煽って......。
サトシ:かっこいいだろうね~。
-そして、7月30日にシングル・リリース記念ワンマンが控えています。今はその準備を?
悠希:はい。シングル収録曲を全部やるのは、この日が初めてになります。この作品をライヴハウスという場所でどう表現するかを考えていて、演出面も今までなかった感じにしたいですね。会場BGMも全部作り変えて、「東京ホライズン」という楽曲の世界を打ち出せたらと思います。
サトシ:最新のINITIAL'Lを総まとめできる日にしたいですね。
悠希:そのうえで"次"を感じさせるライヴになれば。
-そして、8月29日に"INITIAL'LサトシPresents.『夏の肉弾戦!!』~30分3ラウンドを生き残れるか!?~"というタイトルのワンマン・ライヴが下北沢GARAGEで開催されますが、こちらはどのような内容なのでしょうか?
サトシ:2月に、"INITIAL'L ONEMAN LIVE サトシ Presents 『冬の押し競饅頭』"というライヴをやったんです。これは、ファンの子たちにも俺がライヴに行くときのような楽しみ方をしてほしいと思って。
-そこには違いがあると?
サトシ:ライヴハウスはもっと自由でいいと思うのに、みんなきれいに並んでいたりして。それは問題が起こりにくいからいいのかもしれないけど、そもそもみんなが、優しい心を持ってライヴに参加していたらルールはいらないんじゃないかと。もっとぐちゃぐちゃになって楽しんでほしくて"冬の押し競饅頭"を企画したら、その後のライヴの熱の伝わり方も変わってきたので、2回目もやろうと考えたんです。前回と同じことをやってもつまらないので、"夏の肉弾戦!!"は、30分3ラウンドという区切りを設けて、激しい曲もそうでない曲もぐちゃぐちゃになろうと思っています。
-なるほど、今後も様々な挑戦を続けていくのですね。
サトシ:お! いいところに気がつきましたね! 今回から、INITIAL'Lのグッズのバンド・ロゴに文字を入れているんです。["FUTURE ROCK" MEANS THE SPIRIT OF CHALLENGING]と書いてあるんですよ。INITIAL'Lのテーマである"フューチャー・ロック"とは何かと言うと、音楽のことだけでなく、チャレンジを続ける精神のことなんです。
悠希:僕ら自身、数年前と今は全然違うし、様々なことを怖がったり恐れたりしていた時期もあった。それを乗り越えて挑戦しないと見えないものもあることに気づいたからこそ、今の僕らがあるんです。失敗しても、そこを補って進めばいいし。そうしないと、自分たちが自分たちに飽きてしまうんですよ。そんな僕らを見て、僕らの音楽を聴いてくれる人たちが、"私も何か挑戦してみようかな"と感じてくれたらすげぇ嬉しいですね。