INTERVIEW
Broken By The Scream
2018.08.21UPDATE
2018年08月号掲載
Member:野月平イオ 熊埜御堂ヤエ 雲林院カグラ 流鏑馬アヤメ
Interviewer:吉羽 さおり
-前作に比べて、レコーディングのスムーズさは変わりましたか?
イオ:私は、自分では録音時間がかなり短くなったかなとは思ってます(笑)。デス・ヴォイスに関しては、安定感とかエグさもそうですけど、だんだんシャウトするアイドルさんが増える中で、圧倒的な存在でいたいって思うし。何よりも、カグラが意味わからないくらいハイトーンのシャウトが上手いんですよね。
-はい、あまり聴いたことがないようなタイプですよね。
イオ:だから自分はその相方だと胸を張って言えるようにやりたいと思っていて、日々家で練習をしています。
-かなり、重さであるとか、パンチ力は出てます。
イオ:ありがとうございます。
ヤエ:前作と聴き比べても、すごく変わったなというのはわかりますしね。今回新しいアルバムが出るっていうことで、前の作品を聴き直しているんですけど、クオリティが上がっているなって感じますね。
-普段の練習やライヴの賜物ですね。
イオ:普段からいろんなものを聴いて、なりたい声を想像してっていうふうに練習をしてます。あと録音がめっちゃ大事。自分で録ってみて、どう聴こえるかっていうのを確認するっていうか。
-カグラさんは、今作でより自分の声の個性や、スクリームの方法がわかってきた感じですか?
カグラ:まだ自分の声には全然満足はしていないんですけど、前のアルバムと比べると、滑舌とか、えぐり方とか、あとはデス・ヴォイスの高さとかもだいぶ出るようになってきたなって思います。
ヤエ:レコーディングは、気持ちの持っていき方がライヴのときよりも難しいですよね。
カグラ:たしかに。
ヤエ:ヴォーカルのブースで、孤独に頑張らなきゃいけない感があるので。終わったあとに、"頑張ったね自分"って思ってます(笑)。
-では、それぞれ特にオススメの曲を教えてください。
アヤメ:私は「ジャッジメント!!」ですね。この曲は、サビはクリーン・パートだけなんですけど、そのサビがすごくかわいくて、そこだけ聴くと王道アイドルみたいな曲なんです。だから、激しい部分とのギャップをはっきりと見せられる曲なんじゃないかなって思います。
ヤエ:始まりは激しいもんね。最初から暴れられるような曲なんですけど、急にサビになったら、"左右に手を振りましょう"みたいな感じになって。別の曲持ってきちゃったんじゃないかくらいの。
イオ:ウォール・オブ・デスからのアイドルノリみたいなね(笑)。意味のわからない曲で。
ヤエ:アーティストが途中で変わったみたいな。
イオ:そのくらい面白い曲ですね。
-お客さんも忙しいですね。情緒がだいぶ不安定になるタイプの曲で(笑)。
ヤエ:曲の変わり方がすごいので、ステージ上では自分の見せ方の雰囲気も変えたいですね。デス・ヴォイスふたりが結構、凶悪な感じなので、クリーンのふたりはアイドル感満載な感じで基本はいたいんですけど、「Do・Do・N・Pa」や攻めてる曲のときは、表情とか雰囲気も変えていきたいなと思っています。
-カグラさんは、今回オススメの曲はありますか?
カグラ:さっきも出ていたんですけど、「サヨナラバースデー」が本当に好きで。激しいだけじゃなくて、裏で入ってるシンセの音とかがすごくきれいなんです。ラウドなだけじゃない、きれいな音のあるメロデスというか。
イオ:私はこの曲の最初の部分が好きですね。今までのBBTSにはなかった感じで。これ、最初ベースのスラップだと思っていたんですけど、話を聞いたらギターだったんです。8弦のギターで。
ヤエ:マジかっけぇですよ。
-バンド・サウンドはすごく重厚ですね。アイドルのラウド・チューンでいて、しっかりとギター・ソロも入っているという曲は少ないと思うんです。こだわりを持ってサウンドを作っているんだなっていうのはわかりますね。
ヤエ:ギターの音もほんとかっこ良くて。口で真似るもんね。
イオ:大事です(笑)。