INTERVIEW
Far East Dizain
2018.03.27UPDATE
2018年04月号掲載
Member:米沢 彰
Interviewer:Keita(Vo) Leda(Gt) Яyu(Ba) Sujk(Dr)
-前作(『DIZAINERVE』)で軸ができたなっていう感覚ってありますか?
Keita:そうですね。ライヴでもノレる曲っていうのもあって、ライヴでやって自信に繋がるというか。ライヴと作品がリンクしているのが、いい感じになってきたなというのはありますね。
-逆に、1stのころって結構手探りな感じだったんですか?
Keita:全員がもう手探りで。でも、それがあっての今なんじゃないかなと。
-みなさんから見て、今作でのKeitaさんってどんな印象ですか?
Leda:やはりさっき本人が言ったような感じで、1stに比べたら歌い方が固まってきたのかなって感じですね。
Яyu:今までは足し算ばっかりで、ヴォーカルも楽器隊も全員そうだったんですけど、やっと足し引きのバランスが出てきたのかなって思ってます。
Sujk:Keitaが安定してきて、曲が聴きやすくなったなって思います。
-なるほど。「Dystopia」はキメのリズムがあるからというだけでなく、バンド全体の一体感がすごくある曲だと感じました。この曲はどのようにしてできていったのでしょうか?
Leda:これは『Beyond These Walls』(2017年12月リリースの4thシングル)を作るときに、すでにあった曲なんです。
-前のシングルですね。
Leda:そうです。それで、すでにあってとりあえず置いてあった曲なんですけど、次の作品には絶対入るだろうなと思って、ある程度作ってあって。
-アルバムに収録するにあたって、作り変えた部分や作り込んだ部分ってありますか?
Leda:もともとあった曲の一部に続きを作ったっていう感じですね。
-その「Dystopia」が次の「Beyond These Walls」へと繋がっていくということで、作曲時期も同じくらいですし、流れも良くなりますね。
Leda:そうですね。『DIZAINERVE』のときにあった「INVISIBLE WOUNDS」の延長線っていう感じでもあって。
Яyu:アルバムの最初だから、攻撃的なサウンドに持っていきたいっていうのもありましたね。
-曲のパーツを取り出すと、ギター・ソロの不安定なスケールもすごく面白いですよね。聴いていると緊張を強いられるというか。
Leda:今回は、"ALTERED"がテーマじゃないですか。ギターのスケールもオルタード・スケールっていうのがあって。ダジャレじゃないですけど、それを今作ではちょいちょい使ってるんです。
-そういうことなんですね。他の曲でも同じような印象を受けるところがありますよね。
Leda:"ALTERED DIZAIN"っていうタイトルは『DIZAINERVE』のころからアイディアとしてはあって。なので、そのころから伏線じゃないですけど、そのオルタ―ド・スケールを少しずつ取り入れてるんです。「Dystopia」のAメロのシャウトが入ってくるところは全部オルタ―ド・スケールですね。
-なるほど。そして、シングル曲「Beyond These Walls」を挟んでの「A day to remember」はピアノから始まる雰囲気のあるトラックですね。また少し印象の違う曲だなと。
Leda:(これまでに)このテンポの曲がなかったんで、前から作りたいなと思ってて。ジャンプさせつつ、リズム・トリックじゃないですけど、そういうのがあったらいいなって。
-ピアノの感じもそうですし、この曲の中でいろいろやってみて、また新しい部分を見せたいんじゃないかなと感じました。
Leda:ヘヴィでメロウな曲っていうのを、アルバムの中間ぐらいに置きたいなっていうのがあったので。1回場面転換したりとかもして。
-ライヴだとミドル・テンポで、バンドとしての地力がはっきりと出やすいタイプの曲ですよね。
Leda:こういう曲は難しいですよね(笑)。
-ヴォーカル的にも難しそうな曲だなと思いました。
Keita:そうですね。この曲は結構キーも高いところがあるので、歌い方を自分で注意しないと、完全に再現するのは難しいかなって。あとは、楽曲に雰囲気がすごくあるからこそ、自分の表現を大事にしないと周りの音に負けてしまうなと思って。自分自身がしっかり曲にノレるように歌っていきたいですね。