DISC REVIEW
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"鬼才"と表現するに値する驚異のギタリスト Leda率いるFar East Dizainのニュー・シングル。前作までのアグレッション全開でバリッバリのDjentを鳴らす路線から、ノリやすさやわかりやすさを重視した路線へとシフト・チェンジを図った作品と本人たちは位置づけているものの、実際には細部まで作り込まれたサウンドで、聴く者を彼らの世界観へとどっぷりと引き込む深みのある作品へと仕上がっている。わずか2曲ながら、タイトルどおり(ZENITH=天頂、NADIR=天底)、対比をなすアプローチでDjentスタイルとFEDの貫く唯一無二のサウンドの融合を図っている。特筆すべきは、2曲のギター・ソロのアプローチの差と、それぞれの楽曲のヴォーカル・ラインの後ろで独特な世界観を展開するバンド・サウンド。聴くほどにまた違う世界が見えてくるからFEDは面白い。 米沢 彰