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INTERVIEW

Far East Dizain

2016.03.31UPDATE

2016年04月号掲載

Far East Dizain

Member:Keita(Vo) Leda(Gt) Яyu(Ba) Sujk(Dr)

Interviewer:米沢 彰

-前回インタビューをさせていただいたのが1stアルバム『TONICK DIZAIN』(2015年11月)のリリースの際でしたが、アルバム・リリースのときの反応や手応えは実際のところいかがでしたか?

Leda:リリースのすぐあとに1stワンマンがあって、バババっとなだれ込んでしまうようにやってしまいましたが、今までライヴでやっていた曲をアルバムという形にできたのは大きかったですね。それまではお客さんがライヴでしか聴けなかった曲を音源化できたことで、ライヴでもお客さんとの一体感がより生まれて。それが良かったなと思います。

Keita:ライヴでしかノリを共有できなかったのが、CDを出すことによってさらに知ってもらえたなって感じました。

-前作では「Cry My Name From The Light」が圧巻で、ああいう方向性でさらに進めば、と勝手に願っていたのですが、今作のTrack.1「Inhale」はまさにそういう楽曲で安心しました。このトラックに込めたものをうかがえますか?

Leda:「Cry My Name From The Light」のMVを出したあとのリアクションがすごく良くて、いろんなところで自分たちのことを認識してもらえたっていう手応えが大きかったので、しばらくこの路線でいきたいという気持ちもあって。それに、聴いてくれた人たちが自分たちのイメージを押し上げてくれたということもあり、それに続く作品を出したいなと思っていました。

-今回のシングルはわずか2曲なのに音がすごく濃くて、1stアルバム、そして1stワンマンでバンドとして目指す方向性がしっかり見えてきたということなのかな、と感じたのですがご自身ではいかがですか?

Leda:しばらくはテクニカルなところで攻めてみようかなと思っていますね(笑)。

-前回のインタビュー時にLedaさんがおっしゃっていた"本来だったら全然ギター・ソロはないです"っていう言葉が結構引っかかっていたんですよね。

Яyu:でも、(今回はギター・ソロが)すごい長いよね(笑)。

Leda:長いね。本当に長いです(笑)。

Яyu:あれはあれでいいんだけどね。

Leda:とりあえずここはソロにしとこうってことで、オケでその部分を空けておいたんですけど、弾いてみたら"長いな"って(笑)。

-こちら側から見ている分には天邪鬼的な部分が半分と、もう半分はそれぐらい冷静な目線でソロを入れているという意味合いなのかなと、この2曲を聴いて思いましたが。

Leda:必要な楽曲だったら入れるし、不必要であれば入れないっていう。俯瞰で見るように心掛けていますね。ハードな楽曲だったらギター・ソロもバリバリっと入れた方がサウンド・キャラクターも映えると思うし、余計なことばかりやっている楽曲だったので、そういう芯となるようなところは欲しいなと思っていましたね。

-なるほど。「Inhale」は入りからベースもドラムも相当ハードですよね。

Sujk:(笑)そうですね。ユニゾンで。

-ドラムは特に大変ですよね?

Sujk:あれは大変(笑)。

Яyu:でもまだ一緒には合わせてないんだよね。

Sujk:今日のリハから詰めていくんですよ。

-レコーディングの際はいかがでした?

Sujk:結構時間がかかりましたね。

Leda:俺は(レコーディングには)行ってないですけど、結構大変そうだなって。

Sujk:イントロが難しいんですよね、細かくて。オケがデモの段階でできているので、それを聴き込んで。"ギターだけのもちょうだい"って言って、それも聴いて。あとはいつも通りな感じで(笑)。

Яyu:イントロでギターがスラップやっているデモをいただいて、ベースは歪んでないクリーンな音でやらないといけなくて。低音を効かせたいフレーズだったので、なるべくルートにしながら難しいスタッカートを意識しながらやりました。

-もはや低音すぎてギターとベースは溶け込んでいますね。

Leda:ゲインを下げてクリーンにしていかないと潰れる音だったので、音作りは結構試行錯誤しましたね。デモで適当に作った音がすごく良かったんですが、それがレコーディングでうまく出せなくて。自分で作ったのに。音を拾ってモデリングしてみたりいろいろやったんですけど、同じ音にならなくて。テイクはいいのに音が良くないから何回も録り直したりして、疲れましたね。

-やはり、かなり細かいとこまでこだわっていますね。

Leda:もう油絵を描いてる気分です。